魔法先生ネギま!
0464話
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「ここが、麻帆良。思ったよりも普通の……普通の?」
雪広財閥と那波重工の協力により、ゲートを囲むようにして作られた建物から外に出たアスランが呟き……世界樹の姿を見て思わず絶句する。
まぁ、あんな馬鹿でかい木が都市の中央にあれば当然だとは思うが。
「ようこそ麻帆良へ。アクセル・アルマーさん、それとオーブ連合首長国の交渉団の皆さん。私は今回案内をさせて貰う葛葉刀子と申します」
オーブの交渉団一行が世界樹に見とれていると、スーツ姿の女が姿を現す。葛葉刀子。確か魔法使いじゃなくて神鳴流の剣士だったか。
涼しげな表情を浮かべながら小さく笑みを浮かべているその様子に、我に返った交渉団のリーダーが頭を下げる。
「初めまして、オーブの交渉団を任されておりますダイチ・レーリックと申します」
交渉団のリーダー――ダイチ・レーリック――が笑みを浮かべて頭を下げ、葛葉と握手を交わす。
「では早速ですが、今回の交渉の場所へと案内させて貰います」
そう呟き、俺達を先導するように歩き始めた葛葉の成熟した女の色香を醸し出しているその背へと思わず声を掛ける。
「あー、一応聞いておくが交渉場所は学園長室とかだったりしないよな?」
「……ええ、もちろんです。当然相応しい場所を用意しております」
それは良かった。まさか一国と一国。この場合はオーブと麻帆良――いや、MMと言うべきか――の交渉をまさか女子中学校でやる羽目になったらどうするかと思った。
そんな風に考えていると、何故かカガリとアスランの視線が俺へと向けられているのに気が付く。
「どうした?」
「いや、どうしたじゃないだろ。何かお前、ここに来てから調子が変だぞ? 妙に動きが鈍いと言うか……」
カガリのその言葉に、思わず意外そうな視線を向けてしまった俺は悪くないだろう。一般的な軍事訓練を受けた訳でもないカガリが、学園結界で能力を大きく落としている俺の様子に気が付くとは思わなかった。もし気が付くとすればアスランだとばかり思ってたんだが……いや、一応明けの砂漠で活動してたって事は最低限の訓練は受けているのか?
「……何だよ?」
「いや、何でも無い。まぁ、簡単に言うとこの麻帆良という場所は人間以外の存在には厳しい環境な訳だ。取りあえず今は俺の事よりも交渉を成功させるのを最優先にしろ。俺に関しては気にしなくてもいい」
「分かった」
カガリが不承不承頷き、そこから10分程歩いた場所。女子寮から駅に向かう途中の通路の脇に一軒の家が建っていた。見覚えのないその割と大きめの家に視線を向けていると、葛葉は躊躇せずにその家の中へと入っていき、俺達もまたその後に続く。
なるほど、わざわざ交渉用に家を一軒建てたのか。この辺は麻帆良の魔
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