暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep10管理局と魔術師〜Coalition〜
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「ば、馬鹿な!? この世界には魔法技術は存在していないはずだ!」

大きな声で私に怒鳴るクロノ。女の子にそれはないんじゃないかしら? 少しムッとしていると・・・

「シャルロッテさん、詳しくお話を聞かせてもらっても?」

リンディ艦長がクロノを手で制して黙らせ、動揺を隠して聞いてきた。さすがは艦長の肩書きを持つ女性だ。すぐに動揺を隠し、情報の提供を求めてくる。

「いつ魔法体系の有無を調査したかは知りませんが、魔術はすでに滅んでいる技術です。ですからそちらが知らなかったというのも判ります。ですが稀にその技術を扱える者、魔術師がいます。実際に私もそうですし、ね」

「っ・・・!」

とびっきりの笑顔でクロノを見る。フフ、顔を赤くして可愛らしいものだわ。さっきの仕返しよ。女の子に怒鳴るなんて、少しは紳士らしさを学びなさい。

「・・・なるほど、そうですか。確かにあなたの使っていた魔法、いえ魔術はこちらでも確認しています」

「信じるしかない、か。僕たちの使う魔法とは違うのなら、あのデタラメさにも納得がいく」

あぁ、やっぱり簡単に信じてくれるわね。そうなるように定めらているのだからしょうがないけれど。なのははさっきから置いてけぼりをくらっていて、暇そうにしている。ごめん、もう少し我慢して。

「ならもう少し詳しく教えてもらえないか? 彼と戦うときに、少しでも彼の手の内を知っておきたい。魔術師がどのような事が出来るのか、それが判れば対策が立てれるからね」

「実際戦うのは同じ魔術師の私になると思うけれど、知っておいても損はないわ。やれることは魔法と大して変わらないわ。大まかな種類としては、攻性、防性、結界、補助、儀式、禁呪の6つがあるのよ。禁呪以外はそちらと差はないかしら。それに禁呪は誰も使えないし、使わないからどんなのかは知らなくても大丈夫」

リンディ艦長とクロノは、頭の中で反芻しているのか軽く頷く。少し間をおいて続きを話す。

「そして魔術師にはリンカーコアとは違う器官、私たちは魔力炉(システム)と呼んでいる器官で魔力の生成、同時に外から魔力を取り入れて融合させて備蓄するのね。そして必要な分だけを使っているの。残りはそのまま溜め込むのだけど」

難しい顔をしているリンディ艦長とクロノとは別になのはが面白い顔をしている。なにか頭の上から湯気のようなモノがシューシューと出ているのが幻視できる。

『えっと、なのは、無理して覚える必要はないから』

『う、うん』

念話でなのはに魔術のことなんて覚えなくて良いと言っておく。知恵熱でも出されて倒れられたら可哀想だもの。すでに手遅れのような気もするけれど。

「大体は判った。少し質問があるんだがいいか?」

クロノが真剣な顔で聞いてくるので
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