暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep10管理局と魔術師〜Coalition〜
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ダテとかいうものに似た空間だった。何か合わない。もしかしてこの国の習慣みたいなのを勘違いして用意したのかもしれないわね。
「お疲れ様、クロノ。初めまして、このアースラの艦長をしていますリンディ・ハラオウンです。わざわざこのような場所まで来てもらってごめんなさいね」
この部屋の主である女性、リンディがそう口にした。第一印象としてはまぁ良い。部下への労いの言葉と、私たちに対する謝罪の言葉をきちんと口にしたのだから、ただ偉ぶっているだけの人ではないようね。というかハラオウン? リンディとクロノって姉弟なの? 身内が同部隊に居るって・・・おかしはないか。
そこから先は、私やなのはの自己紹介を初めとし、ロストロギアや次元震、次元断層の説明を聞いた。
(次元断層ねぇ。それってラグナロクに少し似ているかも)
ラグナロク。正式名称を対時空間殲滅級攻性魔術と言い、それは禁呪の1つにして原初王オーディンが原初魔術ルーンと共に生み出してしまった最古の術式だ。時間と空間を無視した一方的な破壊の限りを尽くす最凶の魔術。
(次元断層はラグナロクの威力には及ばないけど、世界が滅びる可能性があるなら、私たちのような抑止力が召喚されてもおかしくはない、か)
全く、“界律”もさっさと“ジュエルシード”を片付けろって命令を下せば、瞬時にこの件を終わらせるというのに。何をしているのだか。深く思考に耽っていたので、なのは達の会話をほとんど聞き逃していた。唯一聞き取っていたのが・・・
「これより、ロストロギア・ジュエルシードの回収については、時空管理局が全権を持ちます」
というリンディ艦長の言葉だった。まぁ、当然な話かしらね。こちらは単なる発掘者に、魔法が使える一般人。そして私は・・・ただの協力者といった位置づけだ。そんな私たちに対して向こうは、こういったことのプロフェッショナル。
(プロと素人では探索能力も違うし、何より組織で動くプロだもの。このまま管理局に任せた方が早く済むでしょうね)
それに正直な話、例えなのはがここで降りても、私はそれで良いと思ってる。だけど2人は納得していないと思うのよね。ユーノは発掘者と“ジュエルシード”をこの世界にばら撒いてしまった、なんていう要らない責任から、なのははフェイトのこと、そして彼女の性格からしての思いから。
「君たちは今回のことは忘れて、それぞれの世界に戻って元通りに暮らすといい」
さすがにそれは無理な話よね。ここまで関わってしまうと、もう元通りには戻れない。なのはが「あのっ、私たちもジュエルシードを探すの手伝いますっ」とクロノに食い下がる。やはり諦めきれないみたいね。
「次元干渉に関わる事件だ、民間人に介入してもらうレベルの話じゃない」
「でも!」
「まあ、急に言
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