暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep10管理局と魔術師〜Coalition〜
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たら堪らないわ。
するとクロノは「いや。高時空内にあるんだが?」と答えた。案の定、この世界の内にはなかった。というか、何よ高時空内って。高位次元内ってこと? どの道世界外なら、私がすることは決まってる。

『第三の力、剣戟の極致に至りし者シャルロッテより界律へ。緊急の事態により契約下世界・“地球”より一時離脱します。離脱の許可を申請します』

――界律より第三の力、剣戟の極致に至りし者シャルロッテへ返答。一時的による離脱の申請を許可する。しかし長期間の離脱は不可とする――

変なペナルティを受けないように離脱許可を出すと、あっさり通された。少し拍子抜けしたけれど、許可が下りたのなら大丈夫でしょう。

「それがどうかしたのか?」

「なんでもないわ。エスコートよろしく、クロノ執務官」

こうして私たちはアースラへと向かった。

†††Sideシャルロッテ⇒ルシリオン†††

「・・・フェイト・・・?」

マンション内の廊下を進み、俺たちの前を行くフェイトに何度目かの呼びかけをする。しかしフェイトは俺に振り返ることも無く「・・・」無言を貫き、ズンズンと歩いていく。無視・・・ですか、そうですか・・・何故ですか? つい、敬語になってしまうほどに、フェイトが放つ空気が重い。

『アルフ、なにかフェイトが怖いんだが。どうしてか判るか?』

公園では普通に接してくれていたというのに、帰ってくると無視を決め込み始めたフェイト。今のフェイトが纏っている雰囲気に軽く恐怖しながら、アルフに助けを求める。

『・・・やっぱり1人で封印に向かったのが原因じゃないかい?』

アルフも今のフェイトに若干恐れを抱いているようだ。肩を竦めてフェイトから少し距離を取っている。

『いや、それは・・・仕方がないことだと思うんだけどな・・・』

フェイトを思っての行為が、逆にフェイトを不機嫌にさせる、か。私は『なにか理不尽だ』と肩を落とす。不条理、理不尽。いかに納得のいかない事も、ここ数千年と繰り返してきて、慣れてきていた。だからいつもの俺ならどうとも思わないはずだが、フェイトにこういう態度を取られると少し傷つく。

『まぁ、その・・・謝れば?』

『・・・何を?』

『勝手に封印に向かってごめんなさいってさ』

本当に理不尽だ。しかしこの空気に耐えるのもそろそろ限界だ。ここは俺が折れるべきなのだろう。深呼吸をして、フェイトの前に回り込む。

「・・・フェイト、勝手にジュエルシードの封印に行ってすまなかった。言い訳を言わしてもらうなら、フェイトのためだったんだ」

寝食を共にする俺たちの部屋へ着き、そのまま私室に入ろうとしていたフェイトへ真摯に謝罪を告げる。するとフェイトがようやく反応してくれた。俯いていた顔を上
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