暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep9クロノ・ハラオウン執務官〜Administrative bureau〜
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跳躍、私を斬り上げようとしてきた。その一撃に対してこちらは“キルシュブリューテ”を振るって弾く。何とか捌くことが出来たのだけれど、ルシルはさらに追撃をかけてきた。
「「はぁぁぁぁーーーーッ!」
――空破斬――
――
風牙真空刃
(
レーレ
)
――
落下し始めたルシルが放つ真空の刃と、落下を始める直前の私の放つ真空の刃が衝突する。ドンッ!という大きな音と共に周囲に衝撃波が拡がり、私はさらに上空へと押し上げられた。私がその一瞬目を閉じたのを最大の隙として、ルシルは炎と刀を消す。今度は両手に風が集まり竜巻となるのを見た。そして私に向かって跳躍。
「風牙裂千 空帝 双嵐掌!」
膨大な力を誇る竜巻を纏った掌底攻撃。当たったら痛そう。他人事みたいに思いながらこの身に受けてしまった。
†††Sideシャルロッテ⇒なのは†††
シャルちゃんがゼフィちゃんの攻撃を受けて大きく吹き飛ばされて、「え・・・?」海に落ちちゃった。私は「シャルちゃん!」っと叫びながら、シャルちゃんの落ちた海へと駆け寄ろうとした。早く助けないと。助けたいのに。今すぐ助けたいのに・・・。
「次は君だよ、なのは」
「っ・・・!」
ゼフィちゃんの冷ややかな声で私の体が震えあがる。怖い。背を向けたくない。そんな時、「行って、なのは!」って、ユーノ君が私とゼフィちゃんの間に立ち塞がった。
「ユーノ君!?」
「僕が何とかしてゼフィを食い止めるから、なのははシャルを助けてあげて!」
「そんなダメだよ! ユーノ君が、今度はユーノ君がシャルちゃんみたいに・・・!」
そんなやり取りをしてる中でもゼフィちゃんがこっちに向かって歩いてくる。両手のグローブには蒼い魔力が迸っていて、少しずつナイフのような形になっていってる。震える両手だけど、それでも“レイジングハート”の先端をゼフィちゃんに向けようと頑張る。ゼフィちゃんが両手の指の間に挟んだ魔力のナイフを、私とユーノ君に向かって投げようってした。
「ストップだ!」
「「「っ!?」」」」
そこに突如現れた男の子が、ゼフィちゃんに向かって停止を呼びかけた。ゼフィちゃんも突然現れた男の子に驚いたのか歩みを止めてる。
「時空管理局、執務官クロノ・ハラオウンだ! 今すぐ戦闘行為を止めてもらおうか。それに詳しい事情を聞かしてもらうぞ」
クロノと名乗る男の子が私にも向かってそう言ってきた。でも、時空管理局って何だろう。
「時空管理局? 私はそのようなものは知らない。邪魔をしないでもらえませんか、クロノ・ハラオウン執務官?」
ゼフィちゃんも知らないのかそんなことを言ってる。私とユーノ君を1度チラッと見たクロノ君。
「管理局を知らない? 君も魔法を使っているじゃないか
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