暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep9クロノ・ハラオウン執務官〜Administrative bureau〜
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あの2人の幸せのためなら・・・私は!」

ルシルの魔力が膨れ上がる。戦う気満々だけど、私たち3人を相手に勝てるわけがないのは判っているはずよ。なにせ昨日は私ひとりに苦戦したのだから。それでもなお戦いの道を選ぶというのなら・・・。

「なのは、ユーノ、やるわよ」

「でも、ゼフィちゃんともちゃんとお話をして・・・」

「なのは、彼女はまずい。まずはジュエルシードを封印した方がいい」

なのはがルシルと話がしたいというけど、ユーノが“ジュエルシード”の封印を優先するように言う。私もそれには同感だわ。今のルシルは、ひょっとしたらフェイト以上に話が通用しないかもしれないもの。

「そういうこと。私がゼフィを抑えるから、封印の方は任せたわよ」

「う〜ん・・・判った。ゼフィちゃん、あとでお話してもらうからね!」

「・・・ごめん」

――鎖縄結界陣(チェーンズ・サークル)――

こちらが臨戦態勢に入ったと同時、ルシルは一言謝罪を口にし、“ジュエルシード”を無数の鎖で覆った。

「え?」「な!?」

その光景に驚くなのはとユーノ。そろそろ慣れたらどうなの? 魔術は魔法とは似て非なるモノ。魔導師の常識は一切通用しない。

「これで昨日のように暴走することはなくなった。だから、お互い全力で戦える。シャルロッテ。昨日は遅れをとったけど今日は負けない、負けられない」

ルシルがいつも以上の敵意を剥き出しにしている。一体何があったっていうの? ここまでやる気をみせるなんて。それにフェイトとアルフの幸せのためって?

「そこまで言うのだったら、こっちも本気を出すわよ」

でも考えるのは後。捕まえた後できっちり話を聞かせてもらうわ。“キルシュブリューテ”を構え、ルシルと対峙する。

『なのは、ユーノ。ゼフィの様子がどうもおかしい。何をしてくるのか判らないから、少し離れていて』

「「うん」」

「我が手に携えしは確かなる幻想」

その呪文と共に現れたのは、ルシルの体を覆う紅蓮の炎。背には一対の炎の翼が現れて、空気を焼いている。そして左手には同じ紅蓮の炎を纏った長刀が握られていた。

「いくよ・・・!」

――飛焔――

ルシルが刀を振ると、炎で出来た剣が扇状に拡がりながら飛んできた。かなり威力が高い。これは結構な高ランクの術式らしい。

「甘い。雷牙(ブリッツ)――・・・」

術式を発動させようとした瞬間、ルシルが炎の中から現れて斬りかかって来た。

(馬鹿な!? 私を相手に剣で戦うつもり!?)

咄嗟に跳躍して炎を回避するけど、ルシルが追撃をかけてきた。

――龍翔閃――

「くっ、この・・・!」

刀を頭上で水平に構えて、峰に空いてる右手の平に添えてそのまま
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