暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep9クロノ・ハラオウン執務官〜Administrative bureau〜
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た契約はかなりの長期となる。ならこう答えるのが一番だろう。

「そうだな。出来る限りの間はフェイトやアルフと共にいようと思ってる。迷惑だと言うならいつでも言ってくれ。すぐに出て行くつもりだ」

「そうかい! これからも一緒に居てくれるんだね! いや〜、良かったよ! フェイトが聞いたら喜ぶだろうねぇ♪」

そう言うと、アルフが喜びながら俺の両手をとって上下に振りまくる。というかアルフ。もう少し静かにしろ。

「ほら、アルフ。フェイトが起きるから、もう少し声のボリュームを下げろ」

「あ、ああ、っとごめんよ。つい嬉しくてね」

おいおい、泣くほど嬉しいって、どれだけ嬉しく思っていてくれているんだ。

「そんなに喜ぶことなのか? 俺がいなくなったところで困るようなことはないと思うけどな」

俺は背伸びしてアルフの頭を優しく撫でる。アルフは初めは驚いた顔をして、でもすぐにニコニコと笑って喜んでくれた。

「なぁ、ルシル?」

「ん? どうし――む!」

どこかで強力な魔力が生まれ、俺の魔力探査に引っかかった。この感じは、間違いなく“ジュエルシード”が発動したものだ。俺は「アルフ」と、目の前で満足げに笑う彼女の名を呼ぶ。

「どうしたんだい?」

「ジュエルシードの魔力を感知した。俺ひとりで行くから、アルフはフェイトを看ていてくれ」

「ちょっ!? アンタだけで!? フェイトを起こして――」

アルフがそう言ってくるが、君はフェイトの使い魔だろう。だから最後まで言わさずに、こちらが先に言葉を紡いでやる。

「おい、アルフ。俺はフェイトを休ませるために寝かせているんだ。それなのに使い魔である君が、主であるフェイトを起こしてジュエルシードの封印に向かわせる、なんて言うものじゃないと思うぞ」
 
「じ、じゃあ、あたしも一緒に行くよ!」

「だから。主の元から使い魔が無断で離れるのはまずい。 それに俺だけでも何とか出来るはずだ。だからアルフは、フェイトが起きるのを待っているんだ。もしフェイトが起きてもまだ俺が帰ってこない場合は、俺は海鳴臨海公園という場所に居るから来てくれ」

念のために“ジュエルシード”の魔力を感じる場所の名前を教えておく。まぁ、フェイトが起きる頃には終わるだろうが。それにしても、俺の魔力感知レベルがかなり高くなってきている。ここまで離れた場所にいるのに判るなんて、どういうことだ。

「判ったよ。無茶はするんじゃないよ」

「行ってくる」

とにかく俺は、シャル達が現れる前に事を終わらせる為、急いで公園へと向かった。

・―・―・回想終わりだ・―・―・

そして見つけたのが、“ジュエルシード”を取り込んだ怪物大樹。俺のことを自分を害する敵と認識した大樹が、勢いよく
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