暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep8プレシア・テスタロッサ〜Mother〜
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んてことは有り得ない」

俺はその言葉を聞き、この部屋を後にする。有り得ない、か。ならば何故俺たち“テスタメント”が呼ばれたのだろうな。もう話をするのも億劫になってきたため部屋を後にしようとしたが、「おっと1つ言い忘れていた」その前に言っておかないといけないことがあった。

「ソレ、フェイトのお土産だ、ちゃんと食べろよ」

今度こそ、この部屋を後にした。よかった、感情に任せて殺すようなことがなくて、な。

†††Sideルシリオン⇒フェイト†††
 
体がすごく温かい。何かに抱かれているような、そんな温かみだ。それがすごく心地よくて、今にでもまた眠りについてしまいそう。けど、それに逆らって私は目を開ける。

「・・・ここは・・・?」

そこは見知っている天井。そう、ここはいつものマンションの一室で、私が使っている部屋だ。

「いつ帰ってきたんだろう? それにこれって・・・?」

私はベッドの上に寝かされていた。そして綺麗な蒼色の光がベッドを包むように、半球状に展開されていた。この光が、私が感じた温かみの理由みたい。見ていると安心できて、すぐ眠りそうになる。

「フェイト!?」

私が起きていることに気付いたようで、アルフが私に駆け寄ってきた。

「アルフ、私・・・どうして・・・?」

「ルシルがあの後、フェイトに治癒魔術を使ってね。って、すごいんだよルシルの奴。一瞬でフェイトの傷を治したからね。そんで、そのままこっちに帰ってきたんだ」

「それじゃあ、この蒼い光もルシルの魔術?」

「そうだよ。フェイトが良く眠れるようにってさ」

ルシルって何でも出来るんだね。そんなルシルにお礼を言おうとして気付く。ルシルの姿がない。もしかして私の部屋だからって遠慮しているのかな?

「ねえ、アルフ。ルシルは?」

「・・・ルシルは、ジュエルシードの魔力を感じたからって、1人でその場所に向かったんだ」

「・・・え?」

アルフが言ったことがすぐに理解できなかった。ルシルがたった1人で“ジュエルシード”の封印に向かった? アルフはそう言ったの? だってルシルに封印の術はないはずだよ?
それに、もしかしたらあの白い子たちが来るかもしれない。ルシルは確かに強い。でも、あの水色の髪の女の子と戦って、さらに白い子とも同時に戦うとなると・・・。とても嫌な予感。信じてはいるけど、でも心配でならない私は・・・。

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