暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep8プレシア・テスタロッサ〜Mother〜
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然かもしれない。あんなにいっぱい血が出ていたんだ。記憶に障害が出ちゃうくらいのダメージがあってもおかしくない。
「本当だよ! あたし達が必死で治癒魔法を使ったから、あんた、今こうして生きてんだよ!」
アルフが襟首を掴んでルシルを揺さぶる。
「ア、アルフ!? それはまだダメだよ!」
つい、まだ、とか言っちゃった。今でも後でもあんまりやってほしくないのに。何はともあれルシルは目覚めた。ようやく緊張が解けて気が抜けた私は床に倒れこんで、そのまま眠ってしまった。
†††Sideフェイト⇒シャルロッテ†††
「レイジングハートの方はどうなってるの? ユーノ」
今、私はなのはの部屋に来ている。フェイトのデバイスとの衝突。それに暴走した“ジュエルシード”の魔力の衝撃波によって大ダメージを受けた、“レイジングハート”が気になったからだ。
「ん? うん、かなり破損が大きいけど、きっと大丈夫。今は自動修復機能をフル稼動させているから、明日には回復すると思う。だから、なのはもそんな顔しないで。絶対大丈夫だから」
「うん、ごめんねレイジングハート。守ってくれて、本当にありがとう」
どうやら“レイジングハート”は大丈夫のようね。これで一安心だわ。なのはは自分を守ってくれたことに最大の感謝を言って、明日に備えて寝ようとした。だったら私もそろそろ休もうと思って自分の部屋に戻ろうとしたそのとき、「シャル、ちょっといいかな」とユーノが私を呼び止めてきた。
「何、ユーノ?」
「魔術師って何なんだ? あんなデタラメな力を見せられたら気になるじゃないか?」
ユーノの声色に含まれているのは、以前まであった好奇心ではなく、これは魔術師への・・・恐れ。ユーノの真剣な、そして畏怖の見え隠れする瞳を覗き込む。私に向けて恐れを見せている瞳。少しばかりショックだった。そういう目で見られるのは慣れているのに、友達と言うだけで心が痛む。
「以前話した通り、よ。あなた達と同じように魔力を使って術を発現させる。それ以下でもそれ以上でもない」
「・・・本当に?」
「ええ」
ユーノから疑惑の視線が消えた・・・というよりは弱まった、かしら。悪いけど、事細かな説明は苦手だし、教える必要もない。知ったとしても万人が扱えるような代物じゃないから。それに、現状ですべてを説明したところで結局は無駄になるわ。だから今は真実を口にせず嘘を吐くしかない。
「明日も学校だからゆっくり休むようにね、なのは」
「あ、うん。おやすみシャルちゃん」
「おやすみ、なのは。ユーノ」
そうして私は自室へと戻った。嘘を吐き続ける罪科に唇を噛みしめながら。
†††Sideシャルロッテ⇒ルシリオン†††
翌朝、フェイトが母親の
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