暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep8プレシア・テスタロッサ〜Mother〜
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?」

(なんで、なんで泣いているんだシェフィ・・・? どうしてそんな瞳で俺を見てくるんだ?)

他のみんなもそうだ。何故さっきまで笑顔だったのに、何故か今は泣いている。

「どうして!? 何故泣くんだ!?」

そう叫んでしまう。シェフィ、君の泣き顔なんて見たくはない。するとみんなが俺の周りに集まりだす。みんなの表情はやはり悲しそうなもので。

「泣いてるのはあなたなんですよ。気付かないのですか? ルシル」

フノスがそう告げてくる。俺が・・・泣いている?

「ルシル様はここで何をしているのですか?」

横からはカノンが俺を見上げて聞いてくる。

「兄様はまだここに来ちゃダメ。だからもう帰らないといけないの」

妹のシエルが涙を流しながら微笑んでいる。

「界律の守護神としてではなく、ルシルとしてあの子の側にいてあげろよな」

幼馴染で大親友で共に腕を磨いた、プレンセレリウス――レンが肩を組んできた。それは無理な話だよ、いつか俺は役目を終えて、あの子の前から・・・この世界から消える。

「確かに。えっと、フェイトだっけ? あの子は将来美人になるでしょうね。だからといって、今手を出さないようにねルシル。戦友の中から性的犯罪者なんて出るなんて許さないから」

お前はいつまで経っても俺をからかうんだな、ステア。

「ねぇ、ルシル。いつまでも私たちの復讐なんて考えないで。私たちはルシルの幸せをいつでも、いつまでも願っているんだから」

もう涙を流していないシェフィが綺麗な微笑みで俺を見る。これは夢なんだぞ、ルシリオン。おそらく自分の都合の良い夢。そう言い聞かせる。でもまた、みんなに逢うことが出来た、だからすごく幸せな夢だ。

「さぁ、行っておいでルシル。別れのその一瞬まであの子の味方でいてあげて」

ああ、判ったよ、イヴ姐様。目の前が白色に染まる。消えていく、みんなが消えていく。でも俺は振り返らない。あの世界で役目を終えるその一瞬まで、フェイトとアルフの側で俺は戦い抜く。

†††Sideルシリオン⇒フェイト†††

「ルシル!? あたしが判るかい!? フェイト! ルシルが目を覚ましたよ!」

ルシルが起きたって、アルフが大声を出して私を呼んだ。私はお風呂でルシルの血に濡れたタオルを洗っていて、「ルシル! 大丈夫!?」急いでルシルの元へ戻る。ルシルが目を覚ました安心からか、私の目から涙がポロポロと零れ落ちた。もう目覚めないかと不安だった。よかった、本当によかったよ・・・。

「・・・フェイト、アルフ?・・・あぁ、すまない。なぜか判らないけど、泣かすようなことしてしまったようだ、ごめんな」

(え? もしかして覚えていないの?)

アルフと顔を見合わせてみる。けど、それは当
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