暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep8プレシア・テスタロッサ〜Mother〜
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のペナルティは受けたわよね、彼・・・)
それを証明するかのようにルシルは足元が覚束ず、フラフラな足取りでフェイト達の元へと歩み寄っていく。夜だからというのあるし、身に纏っている衣服が全部黒ということもあって、外から見る分では出血が目立たない。でもきっと中はひどい有様なはずだわ。
『こんな無茶をして、死ぬつもり!?』
私はリンクを通してルシルに呼び掛ける。一歩間違えば、ルシルは間違いなく消滅していた。
『・・・し・・・死ぬと・・・は・・はぁはぁ・・・思って・・・いない・・・』
念話にすらまともに答えられない。相当なダメージを受けてしまったみたいね。私は「・・・バカ」とルシルの背中に向けて悪態を吐く。フェイトの隣に立ったルシルが、彼女と何か話してから去っていった。もう見送るしかない。今回も負けてしまったわ。ルシル達の姿も完全に消えて、私もなのは達の元へと向かった。ぼうっとしていた2人に「・・・なのは、ユーノ」呼びかける。
「え? あ、うん。・・・あ、そうだ、シャルちゃん。私ね、フェイトちゃんと少しだけお話できたよ。ちゃんと名前も教えてあげれたし」
「・・・そう、か。うん、良かったわね、なのは」
嬉しそうに、でもどこか物悲しいような表情を浮かべたなのはがそう報告した。そうだわ。ルシルより今はなのは達のことを考えないと。今の敵はルシル。味方であり、私の友達のなのはのことを最優先。
「今日は・・・もう帰ろうか」
「うん!」
こうして私たちも家路についた。ユーノの強い視線をこの身に受けながら・・・。
†††Sideシャルロッテ⇒フェイト†††
さっきからルシルがフラフラしているから、途中からはアルフに頼んで運んでもらった。家に着いた途端、私の目の前でルシルが倒れた。一瞬なにが起きたか理解できなかった。
「「ルシル!?」」
私とアルフが突然の事態に驚いて、ルシルの名前を半ば叫ぶように呼んだ。苦しそうにしているルシルの顔を見るために仮面を外す。そして、「っ!?」私とアルフは息を呑んだ。仮面を外した瞬間、大量の血が溢れてきたから。いきなり目の前が真っ赤になって、アルフと2人して顔を青くして呆然としてしまった。頭の中が真っ白になる。けど、「ごほっ」ルシルが血を吐いたことでかえって冷静になれた。
「(しっかりして、フェイト・テスタロッサ!)アルフ! 治癒魔法を!」
「あ、ああ!」
2人して慣れない治癒魔法を発動。
(死なせない! 絶対に死なせない!)
ルシルが私たちに与えてくれた楽しい時間。いつも美味しいご飯を作ってくれて、いつもアルフと口喧嘩して、最終的にはアルフが先に手を出し、殴り合いの喧嘩になってルシルが負けて愚痴をこぼし、アルフもそれが楽しそうで、そんな
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