暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep7それぞれの悩み〜Worries and decision〜
[1/11]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
†††Sideシャルロッテ†††
朝日が窓から射し込んできて、私を良い具合に目覚めさせる。上半身を起こし、窓を眺める。空は晴天。気持ちの良い朝ね。でも私は起きてすぐだというのにまた眼を閉じ、「・・・界律。私に一体何をさせたいの?」独り呟く。
ルシルと出会ってから毎朝欠かさずにしていること。それは私の雇い主とも言える“界律”との
精神接続
(
リンク
)
。“界律の守護神テスタメント”の複数柱契約。これが意味するのを知っているからこそ、慎重に事を進めておきたいのよね。そして今日、“界律”からの情報に進展があった。
――戦闘時のみ能力値上限が12%まで使用可能。制限された魔術を全て解禁――
たった2%の増減というけれど、それでも私たちにとってはかなり大きい数字だわ。
「戦闘時のみ? 私に、ルシルを殺せってわけ?」
正直これはありえない、とは言い切れないのが堪らなく頭にくる。“テスタメント”の契約には、死ぬこと・殺されることを前提に召喚されることがある。そしてその契約の実行者は、4thテスタメントであるルシルが筆頭となっている。ルシルはこの6千年、様々な世界へと召喚されては、殺し、殺されてきた。
「ふざけるな。こんなこと認めてなるものか」
私は怒りに茹だった頭を冷やすために、顔を洗いに行った。
†††Sideシャルロッテ⇒なのは†††
ずっと考えてたんだ。きっと私と同い年くらいで、深くて綺麗な瞳をしたあの子、フェイトちゃんのこと。会えばまたぶつかり合っちゃうことになると思うけど・・・。
「おはよう、なのは。今日も早いのね」
シャルちゃんの挨拶に、笑顔を浮かべて「うん、おはようシャルちゃん」挨拶を返す。するとシャルちゃんは小さく息を吐いて、「やっぱり、悩んでいるみたいね」って微苦笑。
「・・・うん。ちょっと、ね」
シャルちゃんは何でもお見通しなのかな。けど、それが少し嬉しいと思うんだ。それだけ見てくれていて、仲良しだってことだから。
「あまり抱え込まないようにね。私だって相談くらい乗るから」
「うん、ありがとう」
そうして私とシャルちゃんはリビングへと向かう。それから朝食を終えて登校。
ずっと考え事をしていたから、授業の内容はほとんど頭に入ってない。どんなに切り替えようとしても浮かび上がるあの子、フェイトちゃん。だから休み時間の最中、「いい加減にしなさいよっ!」アリサちゃんが怒鳴り声を上げて、私の机に両手を叩きつけた。私とアリサちゃんとすずかちゃんの3人でお話ししてたんだけど、私が上の空だったから、きっとアリサちゃんは怒っているんだ。
「こないだから何を話しても上の空で、ボケーっとして!」
やっぱりアリサちゃんが怒ってる理由はそれだった。私が悪いんだからちゃんと謝
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ