暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep7それぞれの悩み〜Worries and decision〜
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ルを見据える。

「はぁはぁはぁ・・つ、疲れた〜、もう十分でしょうルシル?」

†††Sideシャルロッテ⇒なのは†††

私とフェイトちゃん、それにユーノ君とアルフさんもだ。みんながシャルちゃんとゼフィちゃんの戦いを見て、その動きを完全に止めていた。目まぐるしく放たれ続ける魔術の応酬。特にゼフィちゃんの魔術はどれもこれも派手で、不謹慎だけど綺麗だなぁって思った。

「す、すごい。これが魔術師の、本当の戦い・・・!」

フェイトちゃんが呟く。私だって声が出ないほど驚いている。ユーノ君とアルフさんなんて目を点にしているうえに口が開きっぱなしだ。シャルちゃんがあんなに強かったなんて知らなかった。シャルちゃんとゼフィちゃんが何か話してるようだけど、ここまでは聞こえてこない。

「・・・いけないっ!」

いち早く立ち直ったフェイトちゃんが“ジュエルシード”を封印しようとする。私もそれに続いて“レイジングハート”を“ジュエルシード”に向かって突き出す。“レイジングハート”とフェイトちゃんのデバイスが“ジュエルシード”を挟んで衝突する。そうしたら“ジュエルシード”からすごい光と衝撃が放たれて、「え・・・!?」私とフェイトちゃんはまともに衝撃を受けて吹き飛ばされちゃった。

「なのは!?」

「フェイト!?」

私たちを心配するユーノ君とアルフさんの叫び声が、真っ白に染まる視界の中で聞こえた。

†††Sideなのは⇒ルシリオン†††

「なに!?」

「ちょ、ちょっと、これはどういうことなの!?」

シャルとの戦いに没頭しすぎていた所為で、“ジュエルシード”の状態まで気が回らなかった。フェイトとなのはのデバイスが“ジュエルシード”を挟むように衝突したことによって、“ジュエルシード”が2人の魔力に反応して暴走状態になってしまったようだ。

「まずい・・・これってもしかして、私たちの使った魔力にも原因があるんじゃないの!?」

シャルが俺たちにも原因があるかもって言っているが、確かにそうだろう。せっかく“ジュエルシード”を休眠状態に戻していた。だというのに、俺たちがデタラメな力を使ったことで暴走寸前までになってしまったのだ。最終的な暴走の引き金となったのはデバイスとの衝突にあるだろうが、もとはと言えば俺たちが大本の原因だ。

「ダメ! 今の私じゃ手が出せないわ!」

シャルは打ち止めのようだ。が、俺には手がある。しかし能力値、特に魔力の制限が酷いため、今の状態でアレを使ったら俺はどうなってしまうのか判らない。この状況を打破する複製術式使用後の自分の姿を想像する。酷い結果しか想像できない。

(下手すれば死ぬかもしれないよな・・・)

それでもやらなければとんでもない被害が出てしまう。悩んでいる暇
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