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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep7それぞれの悩み〜Worries and decision〜
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風牙真空烈風刃
(
エヒト・オルカーン
)
――
ここで使うのが私の風嵐系最強の一撃、エヒト・オルカーン。真空の刃を複数巻き込んだ風の壁を叩きつける術式だ。この一撃が炎の弾丸を一瞬にして消滅してくれる。そして私は接近戦へ持ち込むために最接近する。
「もう距離を開けさせないわよ、ルシル!」
「なら無理矢理にでも距離を開けさせてやるまでだ!」
――
終局告げる洗礼の光
(
デルニエール・バテム
)
――
私とルシルの間に光の柱が落ちてくる。だけどそんなものは無駄な抵抗に過ぎない。
「だから、無駄なことをは止めなさいと・・・」
――
光牙月閃刃
(
シャイン・モーントズィッヒェル
)
――
「言っているでしょう!」
その光ごとルシルにダメージを与えるため、“キルシュブリューテ”を横薙ぎに振り抜く。だけど、ルシルはいつの間にか“神槍グングニル”のレプリカを手にしていて、「この程度で・・・!」私の斬撃を防いだ。決まった。この戦いは私の勝ちだわ。接近戦でならまだ私に分がある。
「くっ、まさかこんなことになるとは・・・!」
「もう諦めなさい、ルシル!」
――
光牙月閃刃
(
シャイン・モーントズィッヒェル
)
――
ルシルは複製術式を発動させようとするけれど、私の術がそれを妨害する。閃光系の魔力を纏わせた一閃が、ルシルの神父服の胸元を浅く裂いた。
「っ! くそ! このままでは・・・!」
ルシルがかなり焦っているのが判る。当たり前の結果だわ。私の術式が現実に作用するまでの時間はおよそ0,004秒くらいでしょうね。大戦に参加した主力級の魔術師なら大体この程度。ルシルももちろん、そうだ。もしくはもっと速いかも。
「せいっ!」
「距離を取らなくては・・・!」
けど、ルシルは私に押されている。それは何故か。ルシルの扱っている複製術式の発動までの時間が、私の術式発動よりはるかに遅いから。ルシルはわざわざ“英知の書庫アルヴィト”や“神々の宝庫ブレイザブリク”から術式や武装を引っ張り出さないといけない。その工程は最初に詠唱、そしてアクセス、どれを使うかを選択して、最後に現実へと具現化。それが致命的なタイムロスとなって、必然的に先手を取ることになる私に遅れを取るということだ。
「もう1発!」
――
凶牙月影刃
(
フィンダーニス・モーントズィッヒェル
)
――
今度は闇黒系魔力を刀身に纏わせた“キルシュブリューテ”で連撃。ルシルは「あぁ、やはり近接では分が悪い・・・!」悔しげに呟きつつ、“グングニル”で何とか捌いていく。
「ほら、もう後が無いわよ・・・!」
当然ルシルもそれに気付いている。ならどうして、自分だけの固有魔術を使わないのか。その理由は、“界律”によって制限されているからに違
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