新たなる力へ
Trick61_私ギブアップ
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
留守ですね」
"血痕の道"(ブラッディ・ロード)
Trick - Falco Fang × 30 -
右左後ろから放たれた“牙”は、前方に集中したせいで薄くなった他の方向からぶち抜かれた。
「3殺」
「な、なら! 砂鉄の量を増やす!」
自分の近くの砂鉄だけで無く、常盤台中学のグランドから全ての砂鉄を集める。
その美琴に向け、3度目になる空気の圧縮。
そして蹴り抜かれる技。
翼の道(ウイング・ロード)
Trick - Pile Tornado!! -
先程より少しばかり大きな竜巻が蹴り抜かれた足から発せられる。
一瞬、先程と同じように前方の砂鉄を強くしようと思ったが、
失敗を反省して全面防御に徹した。
「あと、砂鉄の防御ですけど・・・・」
声は、竜巻の中から聞こえた。
CHAIN
Trick - Limitet Express!! -
「竜巻の内側から!?」
信乃は竜巻の内壁を"レール"として走る。
高速移動に美琴は反応が遅れたが、分厚い砂鉄の壁が信乃を遮る。
しかし
"風爆の道"(ゲイル・ロード)
Trick - Implosion Gun -
零距離から信乃の蹴りだした風の塊が、砂鉄の壁を軽々と撃ち抜いて美琴の横を通り過ぎる。
「4殺」
蹴りあげた足をそのままに信乃冷たく言い放った。
「・・・あ!? ま、まだ負けてないわ!」
自身を持っていた防御が簡単に破れた事に一瞬呆けていたが、復帰して前髪から火花が出る。
続いて放たれるは大量の電撃。最初よりも威力と量は比べ物にならない強力な電撃だ。
信乃は後ろへと跳び、幾度も襲ってくる電撃をギリギリでかわす。
だが美琴にはギリギリで避けているのも、本当は信乃の演出ではないのかと疑心暗鬼に陥っていた。
「なんで、なんで当らないのよ・・」
電撃とは電気、つまりは光速。人間に感知できる速度ではない。
放たれた後に避けるのは不可能だ。
自分の目の前にいる人は、それを平然と何度もやってのける。
電撃使いの美琴には信じられない光景だった。
「じゃあ何か? 避けなければ、その電撃は有効なのか?」
ふと信乃が止まる。同時に両足から大量の炎が吹き出る。
「!?」
「いいぜ、撃ってこいよ。自慢の電撃とやらを」
「くっ! それならくらいなさい!!」
美琴が電撃を繰り出す一瞬前、信乃は足を振り炎の壁を作り出した。
"炎の道"(フレイム・ロード)
Trick - Fire Wall -
単純にして明解。電気の攻撃を拒む防御壁。
「電
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ