新たなる力へ
Trick61_私ギブアップ
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落ちていく。
キィン
地面への落下音と同時に美琴は仕掛けた。
「いっけーーーー!!」
電撃の槍を飛ばす。
攻撃によりグラウンドから大きな土煙が上がった。
「やったの・・かな?」
土煙からいつ出てきてもいいように迎撃を忘れない。だが。
「チェック」
首筋に金属が当たる感触がした。A・Tの工具に使っているスパナを背後から当てられていた。
振り返り、信乃を見る。その眼は碧色に変わっていた。
「裏の世界を知らない人間、ってことで・・・・そうだな。
10回目までは大目に見てやる。11回目はマジ死ネよ、琴ちゃん」
全く気付けなかった。土煙から出たとは思えない。
土煙が上がる前? 電撃を完全に回避していたの?
自分の敗因を分析している間に、信乃は再び距離を取る。
「2本目行くぞ」
「2本目?」
「まさか、今ので負けを認めるつもりは無いよな?」
「!? うん!!」
勝敗は「相手に負けを認めさせること」だ。
確かに信乃の勝ちだが、自分の負けを認めるには戦い足りなかった。
「これなら、どうだ!」
先程よりも大量の電撃を、信乃を狙わずに前方にランダムに飛ばした。
一点に集中すれば簡単に避けられると思ったゆえの策。
「まだ避けられるよ」
信乃は上へと高く飛んだ。
「高い! でも空中なら避けられないでしょ!」
早速、電撃を飛ばす。が、その電撃よりも信乃が早かった。
翼の道(ウイング・ロード)
Trick - Pile Tornado!! -
手で空気の面に触れ、集め、蹴り抜く!
その威力は学園都市のレベル4に相当する巨大な竜巻を発生させる。
「キャッ!」
迎撃のつもりが反撃されてしまい、美琴は防御も間に合わなかった。
しかし、竜巻は直撃せずに美琴の側を抉った。
「2殺」
攻撃は外れたのではない。信乃の意図的に外されたのだ。
美琴もそのことに気付き、悔しそうな声を出す。
「く、まだまだ!!」
一度、頭をリセットする。
攻撃的にせめていたが、それでは隙を突かれる。
ならば防御を中心にして隙を見つける方法に切り替える。
巻き起こるは電磁力、巻き上がるは砂鉄。
己を中心に高速移動する大量の砂鉄で防御を張る。
信乃は再び手を動して空気を集める。それは先程の竜巻と同じ初動作。
「同じ技。それなら!」
防御のため、砂鉄の量を前方に増やす。
翼の道(ウイング・ロード)
Trick - Pile Tornado!! -
同じ技。美琴の予想通りだ。
ここまでは。
「よし!」
「前方以外は御
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