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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-3 Third Story~Originally , meeting of those who that you meet does not come ture~
number-29 feelings of the girl in such……toward the final battle
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声を上げると空に散り散りになっていた蒼の焔の残滓が右手に纏い始めた。それがだんだん大きくなり、右手を覆い隠す。そして、少しすると一気に爆散して右手に現れたのは、黒とそれに青い――――いや、ライトブルーのラインが入った砲身だった。さらに、左手には一本の細身の剣が握られていた。これも砲身の方と同じように黒に剣の峰にライトブルーのラインがある。
剣を一回振るうと宙に舞っていた蒼の残滓が霧散して消えていった。
結果は、成功だった。ようやくこの良く分からない力が使えるようになった。未知というのは少し不安ではあるが、今となっては、力を与えてくれるものとなった。これで戦える。
エクレイアは、そんな燐夜を心配そうに見つめていた。力に溺れることはもうないと思うが、それでも心配なのだ。嘗て、エクレイアを得て初めて戦った時にあまりの強さに喜んだが、それがエクレイアによる恩恵であることを理解していなかった。それで、自らの胸にもう消えることの無い、深い大きい裂傷痕がある。
この傷痕に燐夜は、後悔していない。反省はしているが、自分の行いに後悔なんてないのだ。後悔なんてしないように行動しているからでもあるが。
展開した砲身――――ハイぺリオンと剣――――アレス。それらを試しに使ってみることにした。だが、燐夜には砲撃は向いていないようで、真っ直ぐ向けているのにまっすぐいかないみたいなことが起こっていた。
それで、砲撃は広域殲滅型しか使わないことに決めた。収束砲撃とかそういう物である。では、砲身のハイぺリオンは用済みなのか。
そんなことはない。
ハイぺリオンは様々なものに変換できるのだ。マシンガンであったり、ブレードであったり、ライフルであったりと。ブレードに変換させれば、二刀流となり、戦いに幅が出来る。本当であるならば、こういう苦手なものも無い様にしなくてはならないのだが、それは追々ということだ。
――――アラームが鳴り響いた。
あの金髪の少女が出てきたようだ。そう分かるやいなや、アレスを円を描くようにして振るった。その刀身には、蒼の焔が纏っていたため、振るった軌跡に炎のベールが出来て、燐夜を隠した。
炎のベールが次第に消えていくが、中にいる筈の燐夜は、もうすでに姿が見えなかった。
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