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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-3 Third Story~Originally , meeting of those who that you meet does not come ture~
number-29 feelings of the girl in such……toward the final battle
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「……分かりました。でも、少し時間を下さい」
「……そうよね。こんな大きなこと、その場ではいって答えられるわけないものね。いいわ。いつでもいいからね」
「ありがとう、ございます」
「それよりー。さっきは、燐夜君の顔を見て何を考えていたのかな? 教えて頂戴」
「えっ!?」
さっき考えていたことは、恥ずかしくて言えない。
「フェイトさん、好きです。付き合ってください」
「…………ごめんなさい」
「……そんなっ、他に誰か好きな人が――――?」
「ええっ。好きな人が私にはいるので」
こんなことの話なんて。
◯
管制室を飛び出した燐夜が来たところは、以前、ここに来た時に案内してもらった訓練室だ。休憩中なのか中には局員はいなかった。これは燐夜にとって好都合だった。今からやろうとしていることを誰にも見られなくて済む。
広い訓練室の真ん中に立った燐夜は、特に構えるわけでもなく、目を瞑り、自然体で立つ。精神を集中させて自らの神経を鋭く、鋭くしていく。
イメージするは、先ほどシュテルと名乗ったものと戦った時のあの焔。蒼でいて青い。
碧
(
みどり
)
でいて
碧
(
あお
)
い、焔。
燐夜の中で、全てを焼き尽くす地獄の業火のように滾っていく蒼。だが、どうして魔力光が灰色の燐夜が蒼い何かが使えるのだろうか。
灰色とは、言い換えてしまえば何物も染め上げてしまう。塗り替えるには黒を使うしかない。しかし、それに相反するようにこの蒼い何かは、燐夜の中に存在している。
どうしてだろうか。この力は一体なんだろうか。それでもわかることが一つだけある。
この力に覚醒したのは、自分の母親を殺した時だ。そして、我を忘れて気づいたら、あの例の研究所が跡形もなくなっていた。燐夜の体に纏われているように渦巻いていた蒼い何か。破壊された研究所の瓦礫に燃え残りのように揺らめいていた蒼い炎。
「――――っ」
ここまで考えて頭を振った燐夜。精神統一しているのに、ほかのことを考えてしまった。これでは良くない。そう思って切り替えた。
ただ、もうその必要はなかったようだった。
瞑っていた眼を開くと右目から揺らめく蒼い焔。これは、あの時に意識がなかったが、なんとなく感覚に残っていたもの。それを自らの意思で再現――――具現化できた。
それでも燐夜は、喜ぶことはなかった。まだ、第一段階でしかないのだ。むしろ、本題はここから。
燐夜は、まだ出していないものがある。誰にも見せていないものが。なのはにさえも見せていないもの。
ちなみに虚空に武器を愚見化するのは、彼のユニゾンデバイス『エクレイア』の能力だ。エクレイアに至っては、燐夜の母親が残した形見といったところか。
「ハイペリオン!」
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