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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-3 Third Story~Originally , meeting of those who that you meet does not come ture~
number-29 feelings of the girl in such……toward the final battle
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ィのもとまで行き、クロノの隣に並んでモニターを見た。フェイトも燐夜と同じようにして、燐夜の隣に並び、モニターを見つめる。


二人がモニターを見たのを確認して、リンディは通信士のエイミィに合図を送った。合図を受け取ったエイミィは、手元のキーボードを叩いてモニターに映像を新たに映し出した。
その映像には、金髪の幼い、なのはたちと同じくらいの少女が、なのはとキリエの二人を相手にして圧倒しているもの映っていた。


それを黙って見ていたが、次第に燐夜から魔力が漏れ出していた。拳を作って強く握り、何かを堪えるようにしているようにも見える。その手を見て、視線を上にあげていき、燐夜の顔色を窺うフェイト。そこには、明らかに心配の色が浮かんでいた。
リンディは特に気にした様子を見せなかったが、クロノは、臨戦態勢に入っていた。いつでもバリアジャケットを展開できるようにして、手のひらには束縛魔法(バインド)の水色の弾が浮かんでいた。


「燐夜君。あなたには、この子を倒してもらいたいの。出来るかしら?」
「……ああ、出来る。やってやる」


そう、自分に言い聞かせるようにして管制室から出て行った燐夜。まるで、今まであうことの無かった強敵に真っ向から戦えることに歓喜しているようだった。あの状態の人は、何かしらの危機に会うのだが、リンディはそうは思っていないらしく、やる気に満ち溢れていて良しみたいな感じだった。
そう思える根拠は、クロノにあるみたいだった。


「どうして、止めないんですか? 今の燐夜は、精神状態的に見て危ないのに……」
「あら、クロノが誰かを推すなんて今まで一度もなかったのよ? クロノが信頼しているのに、私が信用しなくてどうするの」


親心というやつだ。でも、フェイトには親心というものは分からない。確かに母親にプレシア・テスタロッサがいたが、もう死んだ。しかも、強く厳しすぎるぐらいに強く当たっていたため、愛情というものが分からないのだ。
そんなフェイトに、リンディから提案があった。


「……ねえ、フェイトさん」
「――――?」
「私の娘にならない?」


あまりに突然のことで、フェイトの思考回路が止まった。
少しずつ噛み砕いていって、ようやく理解したころには、驚きなどなかった。


よく考えてみれば、当然のことだったのだ。九歳にして両親がいないというのは、これから地球に住むにしても、ミットチルダに住むとしても不利、というより社会的立場上問題がある。そこで、リンディ――――ハラオウン家と養子縁組をすることで家族になるというものだ。
いずれ誰かとそういう物をしないといけないことは、フェイトも理解していた。頭では理解していたのだが、体が言うことを聞いてくれないのだ。どこかで拒否している。


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