第十話 『囚われの南の神』
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話すことにした。
ノ「皆さんはどうしてここに来たのですか?」
エ「旅の途中で『東西南北の神』がいるとゆう噂を聞いたんです。それで是非会ってみたくて。」
ノ「そうだったんですか。よくいるんですよ。是非私たちに会いたいとゆう旅人が。」
楽しそうにしゃべるノースの右隣でイーストが黙って話を聞いていて、ノースの左隣ではウェストが落ち着かないのか手を動かしている。そんな空気の中で私は本題を言う事にした。ウェンディとシャルルに目で合図を送ると、
エ「ところで、『南の神』はいないんですか?」
ノ&イ&ウェス「!!!」
ノースの眉毛がピクッと上がり、イーストは右目だけを見開き、ウェストは動かしていた手を止めた。
ノ「み、『南の神』は今買い物に行っているんですよ。」
口調は丁寧だが、焦っているのはすぐに分かる。
ウェ「でも、ここに来る為に都の人たちにここの場所を聞いた時、『東西南北の神』たちは今日はまだ一度も外に出ていないと言ってました。」
ノースとウェストの頬に冷や汗が流れ落ちる。だが、イーストは、
イ「貴様等、やっぱり・・・!!」
ウェ「ひぃっ!」
シャ「ちょっとっ!拳銃向けないでってさっき言ったでしょっ!?」
カ「WOW!!」
どこから取り出したのか分からないが、椅子から立ち上がったイーストが拳銃の銃口を私達に向けた。が、今度はノースが銃口の先を?んだ。
イ「!?ノース、何を・・・」
ノ「イースト、人の話は最後まで聞くべきですよ。」
今度は喧嘩にならなかった。イーストは黙って拳銃を仕舞い、再び椅子に座る。
シャ「『南の神』は十年前から都の牢獄にいるのよね?」
ノ「そこまで知ってましたか・・・」
ノースは悲しそうに笑うと、
ノ「『南の神』のサウスは五十年程前にこの都にいた『死神』の力が乗り移ってしまったんです。そのせいで、十年前にこの都に訪れた一人の旅人を石化させてしまったんです。その罪で、サウスは真っ暗な牢獄の中で過ごしています。」
ウェス「あれからもう十年になるんやな・・・」
独り言のように呟くウェストの表情はさっきまでのウェストとは別人のようだ。
イ「俺たちは何度もサウスを助けようとした。でも、何一つ手掛かりを?む事が出来なかった。」
ノ「も、もし・・サウスが、もう・・・」
ノースの言葉を最後まで聞かなくても、その先ノースが言いたい事は分かった。震えるノースの体をイーストとウェストが優しく摩る。すると、私の隣に座っていたカヤが私の肩をちょんちょんと突いてきた。いつの間にか、カヤの手には白い紙が握られていた。ノースたちはこっちに気づいていない。私はカヤから紙を受け取り、ウェンディとシャルルに見えるように
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