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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
幕間4 「目には見えないけれど」
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しもお前は何故レムレースの正体を俺にひた隠しにする?』
『本人の意思だ。“あの人”は何となく分かっているんだろう?あとは勘で察せ』
『俺の勘はそこまで万能じゃねえよ馬鹿。ついでに言えば、それが目的のすべてじゃねえんだろ?』
『・・・やはり頑張れば勘で察せるんじゃないのか?』
『逸らすなよ。あれは何だ?何の目的で誰が送り込んだ?あの空間はアストロノーツ用の施設と類似している物が幾つかあったぞ』
『流石、と言っておく。だがそこまでだ・・・今まで通りに頼んだぞ。都合のいい事を言っているようだが、お前以外に適任が思いつかん』
『分かってるっつーの。お前が何を思ってこういう事やってるかも何となく想像がつく。だから―――今更他人行儀に隠してるお前の根性が気に入らん』
『手厳しいな・・・っと、煩いのが来たか。通信切るぞ』
『・・・ちったぁ友達を信頼しろ、唐変木』



ぱちり、と水の上に浮上するように目を開ける。

「・・・あれ、夢・・・?」

どうも部屋のベッドに倒れ込み、そのまま眠っていたようだ。喉の調子が良くないなと思いながら・・・簪は体を起こす。どうにも変な夢をみていたようだが、いったい何の夢なのだろう?二人の男が延々と喋っているだけの夢は、とてもではないが簪の抑圧された感情や感覚を見せた物とは思えなかった。

「・・・あ、食堂いかなきゃ」

時計を確認すると、既に夕食の時間帯。慌てて立ち上がり身支度をしているうちに、いつしか簪は夢の内容をすっかり忘却していた。
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