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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第六二幕 「代償と結果の黄金比」
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だ。
BTは1対1の戦闘では非常に厄介だが、この戦いで集団戦においても弾幕として非常に優秀であることが自分たちの身を持って証明された。セシリアの人並み外れた射撃センスのなせる業か、その砲撃には唯の一発も無駄撃ちは無い。淡々と、そして冷酷に放たれるレーザーは二人のあらゆる動作を潰し、妨害し尽くした。それは正にBTとライフルを合わせて5機のISに砲撃を受けているかのような圧迫感。隙を見つける合間すら許されない鬼の援護射撃であった。


「どうしましたの御二方?へこたれていても試合には勝てませんわよ?壇上に立ったからには最後まで踊りなさいな」
「そうですよ二人とも!さあさあどこからでも掛かってきなさい!また投げ飛ばして差し上げます!!」

・・・そして漸くそれを潜り抜けた一夏を待っていたのは、何と自分自身が投擲されるというバカげた現実だった。

「あの動き、絶対ジョウさんの動きを真似た奴だろ・・・」
「成程、対IS戦で相手を投げ飛ばすのなんてジョウさんしかいないから参考にしたわけね・・・」

足運びや重心移動の仕方がジョウの動きと似ている。流石に本人様に届くほどの技量ではないが、それでも投擲とレーザーの弾幕を突破してからという条件下ならば十分な脅威だ。ジョウに始まりジョウに終わる。本人が出ていないのにオチを飾るとはこれ如何に。

―――結局突破口を見いだせなかった二人は敗北。一夏は最後の賭けにと突撃したところ、顔面に粉砕鉄球の直撃を受けてグロッキー。佐藤さんは回避のために瞬時加速を用いた瞬間BTのBT偏光制御射撃(フレキシブル)によって曲がったレーザーがスラスターに直撃、エネルギーが爆発した結果、破損度(ダメージレベル)がCを越えてあえなくリタイアとなった。(・・・ちなみに破損レベルは装甲の破損などではなく機体の稼働率と機能不全部位の場所や数で決まる。逆を言えば機能不全が起きていなければ風花のようにボロボロになっても破損レベルがA・Bに留まることもある。極々稀に)


こうして数々の大波乱を引き起こしたツーマンセルトーナメント第一ブロックは幕を下ろし、第一ブロック優勝者のセシリア・オルコットと峰雪つららには惜しみない拍手と表彰盾が贈られた。
第二から第八までのトーナメントとは明らかに別格の戦いに、各国は「今年の1年生は豊作だ」と諸手を挙げて祝辞を贈ったという。



= =



「・・・という訳で見事に負けちまったよ」
「そんなに強かったのかぁ・・・ちぇっ、戦いたかったなぁ・・・」
「あばらにヒビ入れて寝込んでいるヤツが何物騒な事言ってんだよ」

片や決勝に行く前にドクターストップ、片や決勝でボッコボコ。内容的には二人ともそれなりの結果を残した一夏とユウだが、内容的には多くの課題が残る結果となった。佐
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