暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第25話 精霊達の集い?私は呼んでません
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森が広がらなくなっただけで、以前と何も変わらないのです。楽になったと言えば、これまでほど背中を気にしなくて良くなった事くらいです。この状況はドリュアス家にとって、非常に不味いです。森の無茶な開発を押しつけられれば、財政破綻でドリュアス家が潰れます。
(何か対策を考えなければいけません。父上も頭抱えて、唸り始めてしまいましたし)
私が思案を始めると、精霊達が有線テレパスで私に話しかけて来ました。
「(重なりし者は、我等にどの様な加護を望むのだ?)」
これは先程までの統一された声ではなく、土の精霊単独の声でした。
(加護?)
「(我がドリアード家に与えたのは、豊作の加護だった)」
私の疑問に木の精霊が答えてくれました。
(……そうですね。木の精霊には、引き続き豊作の加護がほしいです。土の精霊にも、同じく豊作の加護が欲しいです。やっぱり食は大切ですから。水の精霊には、治水面の加護が欲しいです。風の精霊には、……良い風を提供して欲しいです。風車とか)
「(風車?)」
風の精霊は、私の頭の中から風車の知識を漁ると、その後何故か機嫌が良かったです。しかしここで問題です。火の精霊には、どのような加護を頼めば良いのでしょう?
「(我には、どのような加護を望むのだ?)」
何故だろう? 火の精霊が加護の内容を、凄く楽しみにしているのが分かります。とても「要らない」とは言えません。思いつくのが、鍛冶や剣等の兵器関連ばかりですし。エゴかも知れませんが、精霊にはそんな事させたくありません。
(……温泉とか?)
私が絞り出した案は、温泉でした。怒られるかな?
「(温泉? それはどの様な兵器なのだ?)」
いや兵器じゃありませんから。と言うか、また人の頭の中漁るのですね。
「(素晴らしい。我の力を、癒しの為に使うとは……)」
(喜んでいただき光栄です)
「(その温泉とやら。我が全力を持って、応える事としよう。水の精霊と土の精霊も、是非協力を頼む)」
なんか燃えています。火の精霊だけに。
そうこうしている内に、頭を抱えていた父上が復活し領に帰る事になりました。木の精霊が蔓を外す際に、私の懐に道具袋をねじ込んで来ました。中身については、最後の瞬間に頭の中に叩き込まれました。中身は貴重なマジックアイテムです。
それよりも、この財政破綻のピンチをどうやって切り抜けるかですね。
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