暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第25話 精霊達の集い?私は呼んでません
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ました。木の精霊の反応は、奇麗サッパリ流した様です。……火の精霊なのに。
無視された木の精霊は、険悪度がまた上がりました。今にも精霊大戦争が勃発しそうな勢いです。
この状況に、待ったをかける存在が現れました。私達のすぐそばの地面が突然盛り上がり、人に近い形になりました。洞窟の時とは微妙に姿が違いますが、間違いなく土の精霊です。
「火の精霊は、争わせる為に呼んだ訳ではないぞ」
土の精霊の仲裁に、木の精霊は険悪な雰囲気を散らしました。私は心の中で、胸をなでおろしました。
しかし現状は凄い事になっています。木・水・土・火の4柱もの精霊が、この場に集っているのです。ひょっとしたら、一生自慢できるのではないでしょうか? 余裕が出て来た私は、現状がどれだけ凄い事になっているか考えていました。
(これで風の精霊も居れば、地水火風の四大属性が全部そろいますね)
ファンタジーに多少の造詣が有ったマギ知識の所為か、私がそう思ってしまったのは悪く無いと思いたいです。
「重なりし者よ。風の精霊が望みなら、呼び出してやろう」
水の精霊が、突然そんな事を口走りました。私の口から「へ?」と言葉が漏れると同時に、空気が一点に集まる様に流れます。そこには水蒸気か何かの煙で、薄らと白く色がついた透明な人型が居ました。……身長20サント位の。
(他の精霊と比べて、……ちんまいな)
他の精霊は2〜3メイル程の身長になので、風の精霊だけ極端に小さいのです。
「ちんまいとは無礼だな。重なりし者よ」
この瞬間、私は自分の血の気が引くのがハッキリと自覚出来ました。
(私と繋がっているのは木の精霊だけでは無いのですか? そう言えば、水の精霊も……)
「重なりし者よ。貴様は我を通し、この場の全ての精霊と繋がっている」
木の精霊の答えに、私は固まってしました。しかし固まっていては、事態を収拾できません。
「ちんまいのは事実だろう」
しかも、水の精霊が追い打ちをかけてくれました。水の精霊のくせに燃料投下するなと言いたい。そんな水の精霊に、風の精霊が言い返します。
「黙れうっかり精霊」
水の精霊には、どっかの宝石魔術使いの家系と同じ呪いでもかかっているのでしょうか? 否定しておきたい所ですが、昨日今日でそれが不可能な事を嫌と言うほど思い知らされました。
「……ほう。誰がうっかりだと?」
図星を指されると頭に来るのは、精霊も人間と同じ様です。今度は水の精霊と風の精霊が、険悪な雰囲気を作り出します。しかし今度も、土の精霊が2柱の精霊の仲裁に入りました。そんな他の精霊など眼中に無いと言わんばかりに、木の精霊は私に説明を続けます。
「今我らは、単なる者の言葉で話し
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