暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第25話 精霊達の集い?私は呼んでません
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いくなんでも、吸収するには早すぎる様な……。まあ、精霊は我々人間の常識が通用しませんから。気にするだけ損ねすね)
小島に渡ると、父上が大樹に向かってに声をかけます。
「木の精霊よ。我々は試練を果たしました。約束通り我々の話し合いに応じてほしい」
今回も木の精霊は、すぐに姿を現してくれました。
「単なる者よ。よくぞ我が試練を果たした。約束通り、話し合いに応じよう。……その前に水の精霊には、どの様に協力を頼んだのだ?」
木の精霊の質問に、父上が私を見ます。私は父上の代わりに答えました。
「水の精霊に、頭の中を覗いてもらいました」
「へっ?」
後ろからエディの声が聞こえましたが、兎に角今は無視です。
「……暫し待て」
木の精霊に言われたので待つと、すぐ横の湖の水面が光り、ラグドリアン湖で見た水の精霊が現れました。木の精霊と水の精霊に、これと言ったやり取りがある様には見えませんでした。しかし2柱の精霊に、何となくですが険悪な雰囲気が見てとれる……気がします。
(ひょっとして肥料は、吸収したのではなく水に流されたのでしょうか?)
私がそんな事を考えていると、再び木の精霊から質問が飛んで来ました。
「重なりし者よ。水柱が上がった時、水の精霊が何か言ってなかったか?」
何故か突然矛先が私に向きました。ここであの時の水の精霊の言葉を言ったら、取り返しのつかない事になりそうな気がします。
「……いえ、それは」
私は思わず言い淀んでしまいました。そんな私に埒が明かないと感じたのか、木の精霊は昨日と同じように、蔓を私の体に巻きつけました。そして棘が刺さり、私は悲鳴を上げます。
「ほう。……『力加減を誤った』か」
また頭の中を覗かれた様です。木の精霊と水の精霊の雰囲気が、更に険悪な物になりました。無力な人間である私達4人は、この状況にガタガタと震えている事しか出来ませんした。て言うか、覗き終わったのなら放してほしい。痛いから。
そこに追い打ちをかける様に、突然地震が起こりました。私達は地面を這う様な姿勢で、揺れが治まるまで耐える事しか出来ませんでした。(巻き付いた蔓の棘が、物凄く痛いです)そして卵が腐った様な臭いが、その場に立ち込めます。私達が状況を把握できずにオロオロしていると、湖の南側の畔にある木が数本燃え上がりました。炎は木を一瞬で燃やしつくし、空中で一つの塊になるとこちらへ飛んで来ました。
「何の用だ? 火の精霊よ」
「貴様など呼んだ覚えは無いぞ」
水の精霊は冷静に問いかけましたが、木の精霊は目の前で木を燃やされた所為か、敵対的な声を上げました。
「土の精霊に呼ばれた」
火の精霊は、水の精霊の質問に淡々と答え
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