魔法先生ネギま!
0463話
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た?」
ネギの言葉に周囲を見るが、特にこちらの注意を払っている者達はいない。店の中にいるのは殆どが自分達の事に集中している感じだ。
「まぁ、あまり派手にならなきゃいいだろ。初心者用の魔法でいんじゃないか?」
「うーん……いいのかなぁ。……ま、いいか」
コホンッと小さく咳をして魔法発動体の嵌っている右手を差し出す。
『火よ灯れ』
その言葉と共に、ネギの右手の先に数cm程の炎が姿を現す。
「おおー。確かにこれは凄いな。種も仕掛けもありませんって奴か」
「……炎の魔法に関して言えば、僕はアクセル君の足下にも及びませんけど」
「は? お前は本職の魔法使いなんだろ? いくらガキでも1ヶ月程度しか魔法を習ってないアクセルに負けるのか?」
ガキと言われてムッとしながらも指の先に灯っていた炎を消す。
何しろここは店の中だ。誰かに見られでもしたら色々と大変だしな。
「それはちょっと間違いだな。ゲートを設置するまでは向こうの世界とホワイトスター内では時間の流れが違うんだ。おまけに俺は向こうの世界の中でも異界と呼ばれる魔法世界に行って……」
チラリ、とフェイトの方へと視線を向ける。
「まぁ、色々とあってその異界でも時間の流れが違っていた訳だ。この世界やホワイトスターにいる連中にしてみれば1ヶ月程度の事かもしれないが、俺が実際に過ごした時間は9ヶ月程度だよ」
「……それにしても、たった9ヶ月程度でこんなガキとは言っても追い越せるもんなのか?」
「ちょっと、あんまりネギを馬鹿にしないでよね!」
ガキと連呼されているのを見かねたのか、神楽坂ががーっとディアッカに食って掛かる。
「お、おい。何だよいきなり」
「あー、まぁ、神楽坂はネギの保護者みたいなものだからな。で、俺に関してだが確かに魔法自体を習った時間はそう長くない」
いや、それどころかその殆どを独学で学んだんだから短いと言ってもいいだろうな。スライムの吸収能力がなければどうなっていたことか。
「ただ、幸い俺は炎と影の魔法に大きい適性があったらしくてな。そのおかげだ」
指をパチンッと鳴らして、ディアッカの影に干渉して先の尖っていない影槍を作り出してテーブルの下で足をツンツンと突く。
「ん? ……おわっ!」
その感覚にテーブルの下を覗き込んだディアッカが影槍を見つけて思わず大声を上げたので再び指をパチンッと鳴らして影槍を霧散させる。
「声が大きいぞ」
「いや、いきなりあんなの見せられたら普通は驚くからな」
長谷川が呟き、ディアッカが同感だとばかりに頷いているのを見ながら残り少なくなってきたサンドイッチを口へと運ぶ。
「それにしても魔法ねぇ。それって誰でも覚えられるのか?」
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