51,5限目 いつぞやの罰
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溜まりに溜まった処刑を終えて明久はまたある種の罰を受けていた。
「さぁ明久君。逃げちゃダメですよ」
「そうよ、アキ逃がさないんだからね」
「・・・・・はい」
明久は美波との約束を破った罰、と何故か姫路と一緒に出かけていた
「どうする?瑞樹?今日は全部アキの奢りだからなんでもできちゃうわ」
「そうですね!何しましょう」
「え?全部僕、、なの?」
「当たり前でしょ?ねぇ瑞樹」
「はい、当たり前です」
明久の所持金8000円。持つだろうか。いやこれは今月の食費で、これで今月もご飯は半年前に逆戻りだ、、、と明久は覚悟した
☆
そして明久、美波、姫路はある地下街に来ていた
「にしても、ここ学生多いわね」
「そうですね。いくらなんでも多すぎません?どうしてここなんですか?」
「ハハハハ、いいでしょ」
ここは安いから少しでも節約しようなんて言えないよ。と明久は心の中では泣いていた。
でも、そんな明久はお構いなしに二人は色々遊んでいた
「ねぇこれ可愛くない?」
「そうですね。可愛い」
美波と姫路はある店の前で止まって何か見ていた
「何が可愛いの?二人とも」
と、明久は二人が見ていた紙を見てみると、、、、そこには
「やばっ!ゲコ太だ。まさか」
紙をみるなり明久はすぐに周囲を見渡したが何もなかったらしい
「明久君。これ『ゲコ太』っていうんですか?」
「う、うん。そ、そうだよ」
明久は焦りながら、周りを気にしながら姫路の質問に答えた
「そ、それよりなんか映画みない?二人とも」
「いいわね。瑞樹どうする?」
「そうですねぇ。そうしましょうか」
姫路はゲコ太が気に入ったようだ。
☆
「何みる?瑞樹」
「これなんてどうでしょう」
美波と姫路が嬉しそうに映画を選んでいる間、明久は何故か召喚獣を召喚していた
「『起動』。そして『試獣召喚』。と、『試獣融合』で準備はバッチシだね」
明久は二人が映画に夢中の間に逃げる計画のようだ。
そんな事はお構いなしに二人はいつの間にか2本の映画を決めていた
「アキ、さっさと買って行くわよ」
「え?2本も見るの?」
「さぁ、行きますよ。明久君」
「はい。分かりました」
そしていやいや明久は映画館に向って行った。
しかし心の中では踊っていた
「で、何見るの?」
「まぁもう始まるから分かるわ」
そして館内がどんどん暗くなっていき、いよいよ始まるようだ。
「楽しみですね。明久君」
「内容分からないけど、、、そうだね、姫路さん」
やっと逃げれる、、と明久は安堵すると
ガチャッガチャッ
え?
「これ何?」
「どうせ逃げる予定だったんでしょ
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