妖想ヤオヨロズ 《第三話》
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食う? 俺を?
朝っぱらからどんちゃん騒ぎをしている二人。
涼、翁華
「では、いただきます」
「いぃぃただきますじゃねぇって;;ぎゃぁぁぁ;;;・・・・」
・・・
一言で言うと食べてない。
刃を首筋に突き刺し、血を吸っているだけ。
それだけ。
「食うんじゃねぇのかっ;ん;;///;・・ぃ;;た;・・・ぃ;;///;」
「ん・・・・・ぁ、なんだか食べてしまうのは忍びなくてな・・・血だけは貰っておいた」
「なんだよその微妙な上から目線の言い方は;;・・・・っ;いってぇ・・」
何故しのびなかったのかは分からないが、
とりあえず、翁華の朝食は終った。
その後は、涼が朝食を素早く済まし、翁華の今後についての話し合い。
「で、お前、家とかは?」
「ない」
「親しい人とかは?」
「あんたしかいない」
「・・・・;俺お前と親しくした覚えねぇよ;;」
「え?血をくれたではないか」
「それ親しいって言うのか;;?」
これを話してたら別の話題になりそうなのでいっぺん戻り、
「じゃ、あんなところで、しかも一人で何してたんだ?」
「人食い・・・だからな。人を探してた。」
「はぁ・・・なるほどな・・・で、何であんな怪我してたんだ?」
「途中で他の妖怪にあって、相手が喧嘩を売ってきたからかった。」
・・・・
喧嘩で思い当たる妖怪ってあいつぐらいしか・・・;
いや・・・まさか・・・な;
・・・・ありえる!!;;
ここまで喧嘩の似合う妖怪はいないんじゃないかと思うぐらいに喧嘩好きの妖怪が・・
いる。
「はぁ・・・あいつか・・・」
「?」
「あぁ、いやなんでもねぇよ。それより、行くあてねぇなら、人食われても困るし、ここにいろ」
「?我は人食いだぞ?いつあんたを襲うか分からんぞ?それでもいいならここにいてやるが」
「だから上から目線やめろ。別にいいよ。血吸うぐらいなら許すし」
「おぉ、そうか!それは助かる!」
嬉しそうな翁華
色々と頭の中の整理がまだ若干ついていない涼
住んでいいと言ってしまったが・・・よかったのだろうか・・・
そうして新しい生活やら恋やらが始まる。
――続――
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