第8話 少将閣下セリア・ファーム
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ですが周囲の意見に説得され王位を継がれました」
たしかに一緒に旅していたころ自分は王になりたくない言っていたな。アルトは第3王子だが第1王妃の最初の子なので王位継承権第1位だがなんでも第2王妃が生んだ上の2人の兄が優秀だからどちらかが王位を継げばいいと言っていたな。
「陛下にお会いしていただきたいのですが、現在会議中で明日のお昼頃に私との謁見が予定されていますのでその時に一緒にお会いしましょう」
「わかった」
コンコン
「失礼いたします。ファーム少将、外務大臣ニルバーシュ様がお呼びです。執務室に来て欲しいとのことです」
「まったく気が利かないジジィね……わかりました、キラ様今夜は我が家に泊まってください。話の続きは食事でもしながらいたしましょう」
「いいのか」
「はい、使っていない部屋がいくつもありますので」
「じゃあ、お言葉に甘えよう」
なにせ考えてみたら俺の全財産は銅貨5枚しか持っていない。
王都ロンドンだと一番安い宿でも銅貨3枚はいるはずだ。
と言っても30年前の相場だが。
最終決戦前に持っているお金をほとんど使いきっちまったからな〜俺
だって最後の戦いが終わったら元の世界に帰れると思っていたもんだからつい豪遊しちゃいました。
「セシリア・ファーム少尉」
「ハッ!」
先程までの優しい顔から厳しい表情でセシリアを呼ぶセリアはかっこよかった。
「少尉には今からキラ様に街の案内と自宅までの案内をおねがいします。いいですね」
「ハッ」
「でわキラ様、夜にまたお会いしましょう」
「わかった、セリアも仕事頑張ってな」
「……はいがんばります」
後ろ姿のセリアの表情はわからなかったが、スキップでもしそうな感じで部屋を出て行った。
横でじーっと俺を見つめるセシリアさん
「あの〜なにか?」
「キラ様、母とはなにもなかったんですよね?」
「妹のように可愛がっていただけだが」
異性として見ることは……なかった。
「「ふふふふふ」」
2人の魔人が笑っている。
「なんだよ」
「それだからあんたはDTなのよ」
「キラ様は鈍感ですから・・・・・・」
「だからなんだよ〜」
まったくわからん。
2人は何が言いたいんだ。
「とにかくセシリア、私たちのご主人様はこのとおり鈍い男だから気にしなくていいわよ」
セシリアさんの背中をバンバンと叩いくイフリート。
イフリートはたまにおばちゃんみたいな行動をする。
だがそのことを指摘するとマジで怒るのであえて言わない。
「い
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