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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第194話】
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シリア! 鈴!」

 シャルが二人の名前を叫ぶが――。


「クッ……! シャルロット! ラウラ! あんた達だけでも先にフラッグ取りなさいっ!」

「そうですわ! わたくしたちの事はお気になさらずに!」


 捕まっている自分達の事は構わずに、先にフラッグを取れと促す二人を見た美冬は――。


「……お兄ちゃんなら、こんなときどうする?」

「……聞くまでも無いだろ?」

「……そっか。 やっぱり――助けるよね」


 そんな美冬の言葉と共に、捕まった二人を浮島から落とすマッチョペアの二人――。

 二人がプールに落ちる前に、シャルがセシリアの腕を掴み、ラウラは鈴音の腕を掴んだ。


「くっ……セシリア、無事?」

「……ふっ、あまり世話をやかせるな」


 掴んだ腕に、体重がもろに掛かってるためか少し苦悶の表情を浮かべるシャルとラウラ。


「な――シャルロットさん! ラウラさん! 何故ゴールへ向かわなかったのですか!?」

「そ、そうよ! 優勝のチャンスを逃すなんて……!」


 二人がセシリアと鈴音を助けている間に、ゴールしたマッチョペア。

 辺り一帯にクラッカー音が鳴り響く中――。


「仲間なら……! 助けるのが当たり前だよ……!」

「そうだ。 ……甘いかもしれないが、優勝して賞品を手に入れるよりは……お前達二人を助け、共にゴールしたいと思ってな」


 二人が笑顔でそう伝えると、ハッとした表情になると共に――。


「……ありがとうございます、シャルロットさん、ラウラさん」

「……へへっ、け、結構嬉しい事言ってくれるじゃん」


 二人の笑顔に応える様に、セシリアも鈴音も笑顔を返すとそのまま引き上げられる。

 ――それと同時に、二組目のペアが二着でゴールすると、障害物レースの終了を伝えるアナウンスが流れた。


「……負けましたわね」

「……そうね」


 悔しいのか表情を曇らせるセシリアと鈴音。

 そんな二人をシャルは――。


「確かに悔しいけど……僕達の実力が足りなかったんだよ。 ……ラウラも言ったけど、僕としても今回は勝ち負けよりはセシリアや鈴を助けられた事の方が嬉しいかな? ……仲間、だもん」

「その通りだ。 ……私がこういうのも何だが、六月には二人に酷いことをした。 罪滅ぼしになるとは思わないが……やはり、仲間……だから」

「……うふふ、もうわたくしはあの事など忘れましたわよ。 ……罪を憎んで人を憎まず……ですわ♪」

「……そうね。 いつまでも過去の事を気にしてても仕方ないじゃん。 ラウラ、だからあんたももう気にしないでよ?」


 セシリア、鈴音の二人が笑顔で
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