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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第194話】
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ンビネーションの良さからくる身体能力で、寸分の狂いもなく小島を突破していった。

 その姿に魅了された会場は、四人の鮮やかな動きに感心して更なる歓声を上げた。


「こ、これは凄い! あの二組は全員高校生という事ですが、何か特別な練習でもしているのでしょうか!?」


 セシリア達の身のこなしに、司会のお姉さんも興奮しながらアナウンスしていた。

 先行逃げ切りしていたペアが落水するなか、続く第二の島も、障害なんか気にも止めずに四人は突き進む。

 本来なら一人が放水を止めてもう一人が進み、その後進んだ一人がまた放水をとめて合流するのだが、そんなことはせず、まさに一陣の風の如く駆け抜けて突っ切っていった。


「ははん! 余裕余裕!」

「この程度、地雷原に比べれば何とも簡単ですわね!」

「ふふっ、僕達を止めたいのならもっと放水の数を増やさないとね!!」

「それかヒルトでも用意するかだな。 ……よ、嫁が居たら流石の私も止まるしかない……」


 各々がそう言い、全力で駆け抜けていく姿は観客を魅了し、常に歓声が鳴り止まない状況だった。

 続く第三の島の障害も苦無く進み、第四の島も難なくクリアしていくと四人は遂に最後の第五の島が目前に迫った。

 ――ところが。


「ここで決着をつけるわよ!」


 そんな声と共に、トップのペアが反転し、四人に向かってきた。

 落水していたペアも、徐々にだがセシリア、鈴音、シャル、ラウラに迫っていくのが見える――そんな中、鈴音が。


「ふふん、幾らマッチョでも一般人があたし達四人に勝てるとでも――」


 鈴音の言葉を遮るように、司会のお姉さんのアナウンスがイベント会場を木霊した。


「おおっと、トップの木崎・岸本ペア! ここで得意の格闘戦に持ち込むようです!」


 そんなアナウンスに、会場がざわつき始める。


「――はい? 得意の……なんですって?」

「ご存知二人は先のオリンピックでレスリング金メダル、柔道銀メダルの武闘派ペアです! 仲がよいというのは聞いてましたが、競技が違えど息はぴったりですね!」

「……だからあれだけマッチョなんだね」

「ふむ? ……この狭い浮島では不利だな」


 冷静にそう分析するシャルとラウラだが、表情に余裕が無いのが読み取れた。

 一方のセシリア、鈴音は体力の消費が激しいのか少し息が上がっていた。


「もらったあぁぁああっ!」

「くっ!? ……は、離しなさいよ!」

「くぅっ!? 疲れなどしていなければ、このような方達に……!!」


 疲れからか、避けようとした二人は地面に足を取られ、なすがまま捕らえられた。


「セ
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