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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第194話】
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 そう言いかけたもう一組のペアの言葉を遮るように、目の前に【何か】を見せるシャルとラウラ。


「ふふっ、これ何だと思う?」

「……こんな紐みたいな水着等着るとは……。 ふっ、自殺願望と同じだな」


 二人が手に持っていたのは水着の下の部分であり、つまり――。


「「――〜〜〜〜〜!?!?」」


 妨害を行った二人は、声にもならない悲鳴をあげつつ、目の前にある自身の水着を取ろうとするが、その度にひょいっひょいっと取らせない様に上に上げて意地悪な笑みを浮かべていた。


「ふふっ、流石に何度も妨害されちゃ、敵わないからね。 ……水着は【島の真ん中】に置いてあげるね? あははっ★」

「ふふっ、私達はセシリアや鈴よりかは優しいだろ? 取りに来れるなら、島に上陸するといい。 ……取りに来れるのなら、な?」


 そう言って二人は島の中央に水着を投げると、ぽすっと音がして辺りに転がりながら広がっていった――。


「ははっ、やるじゃないか四人とも! それに良いもの見せてもらったぜ」

「むぅ……。 えいっ」


 そんな美冬の声と共に、弁慶に蹴りを入れられて軽く悶絶する俺。


「ぐぉおっ……美冬……痛いのだが……」

「……鼻の下伸ばしてるお兄ちゃんが悪いッ!!」


 腕組みすると、怒った表情のまま見上げる美冬に、俺はたじたじしつつも四人が気になり、コース上を再度見た。


「さて、邪魔者は去ったし」

「うふふ、追撃しましょう」

「……だね、これで少しでも妨害が減れば――」

「逆転の可能性もあるというものだ」


 四人がそう言うと、ニッと笑顔を見せた。

 一番目の島は、最初の方は広い島だが二番目の島に渡るにはロープで繋がれた小島を一人が固定して渡り、それから向こう岸で支えてもう一人も渡るというものだ。


「……時間かかった分、一気に行くわよ!」

「ええ。 これ以上の差は許しませんわ! それに、ヒルトさんも見てますもの!」

「だね。 ……ここからが僕達、代表候補生の真骨頂だしね」

「ふっ……ヒルトも驚くだろう」


 鈴、セシリアの二人が右側の小島へと同時に飛び移り、シャル、ラウラは反対側の左の小島へと飛び移った。

 見る限りだと、一人支えるのが精一杯な島にしか見えないが、そんな事もお構いなしに、四人の軽やかな身体能力で一気にそれを突破していく。

 鈴音に至っては、参加前に言っていた通り、中国雑技団もビックリな身体能力を駆使し、前転、側転、前宙等を織り混ぜて小島を一つ飛ばしで飛んでいく。

 セシリアはその島の揺れを見極めつつ、鈴音の後を追従。

 シャルとラウラに至っては、そのコ
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