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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第194話】
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徹底して妨害し、先に逃げきりをかけた何組かのペアに優勝させるのが魂胆だろう。
……これも、作戦といえば作戦だが……。
歯痒い思いで、俺はコース上の四人を見るだけだった。
「くっ……このままじゃ……!」
「えぇ……既に離されてますわね……」
二人がそう呟く横を、シャルとラウラ二人が疾走しながら――。
「セシリア! 鈴! ここは僕達も協力しよう!」
「相手も勝つために妨害を行っているのだ。 少しぐらいは痛い目に合わせないとな」
そう二人はイタズラを思い付いた様な子供の笑みを浮かべた。
それを見たセシリア、鈴音の二人も同様に察したのか同じように笑い、応える。
「「うりゃああああっ!」」
「悪いけど、イレギュラー達は排除させてもらう!」
「貴女達四人、進ませないわよ!」
一組はがっつりと組み合った腕でラリアットを仕掛け、もう一組はシャル、ラウラと個人を狙うように迫った。
セシリア、鈴音二人の目付きが変わる――二人はラリアットを仕掛けてきたペアを避けると共に、一瞬相手ペアに【何か】して、プールへと二人組は落ちていった。
一方のシャル、ラウラも目付きがISでの戦闘でも行うような眼差しで相手を見つめ、力を受け流す様にそのままプールへと落ちていくように促す。
もちろん、二人も妨害を行ってきた女の子に【何か】を行う――。
激しい水音と共に立ち上がる水柱――だが、直ぐ様水面へと浮上を行う四人――。
「「何度でも蘇るわよ! 私達は!」」
「ここで私達も諦める訳にはいかないのでな!」
「このまま私達と遊んでもらうわよ!」
先に浮上した二人組の胸に着けていた筈の水着のブラが無く、まさかのもろだし――。
残りの二人にも、シャル、ラウラは何かをしたのだろうか――四人は不敵な笑みを浮かべていた。
「ふっ……。 人は水着無くして生きてはいけない……」
「マリー・アントワネットの言葉通り、水着が無いのなら全裸でどうぞ」
セシリア、鈴音の二人が手に持つのは妨害したペアの水着のブラ――。
それに気付いた二人組は、直ぐ様確認するも時既に遅く、俺を含めた観客皆がもう二つの乳房に釘付けになっていて――。
「「きゃああああっ!?」」
イベント会場に響き渡る悲鳴と共に、パニックに陥った二人組を一瞥し、奪ったブラをまとめると共にそれを反対側(俺から見て向かい側)へと放り投げた。
もう一方のペアも、慌てて胸元を確認するが、ブラを盗られてない事を確認すると――。
「……どうやら私達の方ははったりだったようだな」
「せめてお前達二人だけでも――」
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