第4話:ハイジャック事件−4
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いたようで、
彼女は少し表情を固くする。
「はい」
「とはいえ、だ」
些か緊張が過ぎるとも思える顔で頷くティアナに向けて、
ゲオルグは表情を崩して微笑をティアナに向ける。
「あまり肩肘張らずにやればいい。 お前の力は知ってるつもりだからな。
いつも通り淡々とやるべきことをやればいいさ。
お前に負担がかかりすぎないように配慮はするつもりだから」
ティアナはゲオルグの言葉にきょとんとして何度か目を瞬かせると、
にっこりと笑う。
「そうします」
「結構。 先を続けても?」
「はい、お願いします」
ティアナが頷くとゲオルグは再び歩を進め始める。
「どこまで話したっけか・・・そうだ!
で、次元港の警備司令から少将宛に俺らの出動要請が来て、
俺らが出張って行ったわけだ。 俺らの採った作戦については
報告書を読んでくれ」
「判りました」
「結果として狙撃犯3名を含む実行犯13名を全員逮捕。
人質となっていた乗客乗員は全員無傷で救出できた」
「さすがですね」
ティアナが感嘆の声をあげるが、ゲオルグはそれを笑い飛ばす。
「それが俺達の仕事だよ。
でだ、昨夜の時点で13名の犯人全員のDNAサンプルを取得。
本局のサーバーに検索を掛けたからさすがにもう終わってるだろ。
それ以降の捜査については下に降りてから担当者から話を聞こう。
何か質問は?」
「狙撃に使われた銃は回収されているんですか?」
「当然だ。 恐らく分析中だろうな。 他には?」
ティアナは黙りこむとメモを睨みつけるように見る。
しばらくして顔をあげるとゲオルグの方を見た。
「ないです。 あとは捜査の進捗を聞いてからですね」
ティアナの言葉にゲオルグは頷く。
「そうか。 じゃあ下に降りるか」
2人はエレベータの前に立つ隊員にIDカードを見せるとエレベータに乗り込んで
地下へと降りる。
地下についてエレベータを降りた2人は薄暗い通路を歩く。
「そういえば、ヴィヴィオとティグアンはどうしてますか?」
「2人とも元気だよ。 ヴィヴィオとは昨日、格闘戦のトレーニングを
やったんだけどだいぶ強くなってるぞ」
「へえ、じゃあ今度のオフトレツアーは楽しみですね」
「まあな」
ゲオルグはティアナに向かって返事を返すと同時にその足を止める。
「ここですか?」
ティアナが緊張した面持ちで尋ねると、ゲオルグは黙って頷きドアを開けた。
そこは、昨日ゲオルグと3人の分隊長が話をした部屋だった。
2人が入るとウェゲナーが2人の方を振り返って見る。
「あ、部隊長・・・とランスター執務官でしたっけ? おはようございま
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