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特殊陸戦部隊長の平凡な日々
第4話:ハイジャック事件−4
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ェゲナーは射撃型。
 新たな分隊長を接近戦型にすればクリーグと合わせてバランスが
 取れるというわけですか」

クロノの言葉に納得したようにチンクは頷く。
そして再びゲオルグの方に顔を向けた。

「これは少将の案を受け入れるしかないのではないか?」

「・・・判ってる」

ゲオルグは苦虫をかみつぶしたような顔で小さく言うと、クロノに目を向けた。

「姉をウチの分隊長にするのは結構です。 が、条件があります」

「なんだ?」

「ティアナも含めて指揮官としての資質を俺の目で確認します。
 ダメなら別の候補を探します」

「いいだろう」

クロノはゲオルグの条件に短い言葉で賛意を伝えると、ソファから立ち上がる。

「それと、ティアナには4月の異動について君から話をしておいてくれ。以上だ」

「わかりました」

ゲオルグもソファから立ち上がり、自分の席に腰を下ろしたクロノの前に
チンクと並んで立った。

「それでは、失礼します」

ゲオルグとチンクは最後に揃って敬礼し、クロノの部屋を後にした。




30分後・・・。
隊舎の屋上にヘリが着陸し、チンクとゲオルグはヘリを降りた。
階段を降りながら、チンクは隣を歩くゲオルグに声をかける。

「なあ、ゲオルグ。 4月からの新体制についてなのだが、構想はあるのか?」

その声でぼんやりと前を見ていたゲオルグはチンクの方に顔を向ける。

「まだ何も。 とはいえ、もう間がないからサッサと考えておく必要があるな。
 それに、コイツの選別もやらないといけないし」
 
ゲオルグはそう言って、右手に持った書類の束を振る。

「新規入隊者の選別か・・・。どうする?」

「本来なら分隊長たちと相談して案を出せ・・・って言いたいんだけど、
 新しい分隊長が2人とも新任ではね。セレクションでもやるか?」

「セレクション?」

ゲオルグの言ったことの意味が判らなかったチンクは怪訝な顔をして訊き返す。

「候補者を集めて直接能力を見るんだよ。 で、その結果で採用者を決める」

「なるほどな・・・。いいんじゃないか?」

納得顔で頷くチンクを横目で見ながらゲオルグは首を横に振る。

「けどな、どんな課題を用意して、どういう基準で判断するかを
 前もって明確にしておく必要があるんだよ。 結構面倒じゃないか?」

「だが、それでいい魔導師をスカウトできるなら大した苦労ではないのでは?」

「まあな。 ま、ぼちぼち考えるさ。
 それよりも、俺は目先の捜査のほうが気になるね」

ゲオルグはおどけたように言うと、階段を軽やかに降りて行った。





同じころ、エリーゼ・シュミット3尉は次元港の警
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