反董卓の章
第13話 「なぁにを騒いでおるかぁ! 喝ぁつ!」
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「えっと……公孫賛さんですよね?」
「ああ……そんなに急いでどこ行くんだ?」
「え? あー……偵察と伝令です。公孫賛さんは、どうしてここに?」
「私か? いやぁ……どうせ私ら後曲だろ? 暇してるんじゃないかと思って、一緒に馬駆けにでも誘おうと思ったんだけど」
そういって公孫賛は、頬をポリポリ?いている。
なんだかなぁ……この人、そんなに暇なの?
「ごめんなさい。袁紹様から北と南の部隊への伝令と、周辺の偵察を任されているんです。ですので、又の機会にしてもらえますか?」
「そっか……邪魔してごめんな。それにしても本初のやつ、偵察なら私の騎馬部隊も使えっての。このままじゃ何のために参加したんだか……」
公孫賛は愚痴をたんぽぽにいってくる。
えっと……言っていいのかな?
「そりゃあ、公孫賛さんは劉虞の代理で参加されているんですよね? そんな人に前線に立たせるのは、普通はしないんじゃないかと……でも、なんで公孫賛さんは、劉虞の代理なんかに?」
「ん? ああ……劉虞は今、中原の復興で手一杯でな。それなのに本初に泣きつかれてな。書状の証明も出したし、正当性を求めるためにも出兵してほしいっていわれたんだと。でも、今中原を離れられない……だから私に泣きついたってわけだ」
「えっと……大丈夫なんですか?」
「? なにがだ?」
えっ……本当に気付いてないの?
自分が騙されてるってこと……本当に?
たんぽぽにだってわかることだよ?
「……あの、劉虞の噂って涼州にも届いているんですけど。それはご存知ですよね?」
「ん? ああ……虐殺の件だろ? あのあと劉虞は心を入れ替えて中原の復興に励んでいるんだよ。私も最初は疑ったんだけどな。でも、私財を投げ打って復興させているし、その後の様子を見ても本当に心を入れ替えたらしいから……」
「え? あの……本気で信じているんですか? だって……」
「へ?」
公孫賛はきょとんとした目で、たんぽぽを見てくる。
……言ったほうがいいのかな?
でも、いくらなんでも……
「あの、たんぽぽ達、遅参したんですけど。その理由が集合場所を間違っていて、?にまで行っちゃったからなんです」
「ありゃま。まあ、涼州からだと、こっちの地理は不慣れだもんな」
「それでその、そこで噂を聞いたんですけど……」
「噂?」
ほ、本当に知らないのかな……
どうしよう……でも事実だし、言ったほうがいいよ、ね?
「あの、ですね……劉虞、また虐殺しているみたいですよ」
「……………………え?」
公孫賛が固まる。
本当に知らなかったようだ。
あや〜……たんぽぽ、余計なこと言ったかなぁ?
「ほ、ほんとかどうかは知らないですよ? ?に来ていた商人の
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