反董卓の章
第13話 「なぁにを騒いでおるかぁ! 喝ぁつ!」
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de ――
――話は少し遡る。
………………
えーと……
「あーうん。じゃあ、俺は飯食って一眠りしようかな……」
「は! あ、いや、あの! ご、ご主人様!? 何故いきなり距離を取ろうとするんですか!? というか、は、離して、離して下さい、馬岱殿!?」
「そんな、お姉様……たんぽぽの事は、たんぽぽって呼んで下さい…………ポッ」
「い、イヤイヤイヤ! ポッてなんだ! わ、わわわわわわ、私にはそういう趣味はないぞ!」
あー……うん。
まあ、人を好きになるのに理由はいらないとか、いろいろ言われるわけで……
「はあ……思ったとおりになったな。愛紗よ、お主も罪な女よ」
「な、なななななぜだ!? 私が何を言ったというのだ!? せ、星、どうにかしてくれ!」
「無理、だ。お主はもう少し、己の言動にも気をつけたほうが良いと思うぞ? 梁州でも、お主を慕うおなごは多いのだからな」
「……へ?」
愛紗はきょとんとして星を見ている。
そういえば、愛紗って女性ウケしそうな立ち居振る舞いだよな。
男装の麗人……いや、男装はしてないけど。
美髪公なんて言われていて、その毅然とした態度と振る舞いに、男性のみならず女性からの人気も高いとは聞いていた。
まあ、ウチの将だと、鈴々と星と馬正になるし。
鈴々は、その容姿と立ち居振る舞いから、子供を持つ親御さんに人気がある。
馬正は、厳格な意思と行動に奥様層や、一緒に働く若い男に頼りになる親父という認識で人気があった。
星は……まあ、若い女性が多少その神秘的な雰囲気に人気があるとはいえ、普段の素行が悪いからなぁ。
そして愛紗は第一軍の将にして、州牧劉備の右腕と自他共に認められている。
この四人の中で、誰がアイドル並みに人気があるかといえば……必然的にそうなるというわけで。
「以前立ち寄った曹操の陣営も、それはそれは百合百合しい場所ではあったが……お主、気をつけろよ? 曹操殿と出会ったらきっと誘惑……もとい、勧誘されるぞ?」
「そこでどうして曹操が……? というか、義勇軍時代にすでに勧誘はされたが、断ったぞ? 私が仕えるのは桃香様のみだ…………ええい、馬岱! いい加減に離れぬか!」
そういや曹操に初めて会った時、愛紗になにか言っていたのを割って入ったんだけど……
史実でも曹操って、関羽に執心していた記憶があるな。
まあ、史実では優秀な将として欲したのだろうけど……この世界じゃ女性だしなぁ。
……百合、ねえ。
「史実の方で、曹操が関羽を欲したのが、実は衆道目的だったなんて……いやいやいや。考えたら歴史ファンに殺される気がする……」
「……なにやら、承服しかねるわけのわからないことを言っておられる気
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