第八話「イレギュラーハンター/IRREGULAR HUNTER」
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分析室にはリンディら管理局の三名と、イレギュラーハンターのシグナスが居た。彼らのもとへユーノとモデルXの通信が届いたのである。
「……なのはちゃんにも協力を?」
リンディはユーノとモデルXから聞かされたなのはとタケルの戦闘データーを報告した。
「僕となのは達も、そちらに協力させてください。僕はともかく、あの二人は有効的な戦力だと思います」
「有効的……」
シグナスは手に顎を添えて考え込む、いくら優秀とはいえ幼い少年少女を戦いに巻き込むのはいささか抵抗があった。
『自分からもお願いします。シグナス司令、リンディ提督、ジュエルシードの回収やあの子たちの戦闘、どちらしてもそちらとしては有効的な戦力となるはずです』
「「……」」
提督と司令双方はしばらく考えた後、提督は笑みを浮かべて、
「いいでしょう、こちらで考えておきましょう?」
「か、母さ……リンディ提督!?」
クロノは思わず言い間違えるほどに驚いた。そしてシグナスも彼女と同じように、
「……いいだろう?許可する。だが、適合者にせよ、まだ少年だ。その点は責任をもってするよう。それとこちらからの指示は絶対守るようにな?」
シグナスはそうウインクで答える。
『ありがとうございます!司令、提督』
そう言って通信は途切れた。
*
同時刻高町家宅にて
士朗さんと恭也さん、美由紀さんはトレーニングのため家を留守にし、残ったのは僕となのは、そして桃子さんの三人だけ、僕はモデルXからの知らせを受けてホッとした。とにかく、しばらくは一緒に戦えるというわけだ。しかし、僕となのははロックマンと魔導士としての最後の決戦に挑む。そうなればしばらく家を留守にするのだ。僕らはそのことを桃子さんと相談した。さすがに、ロックマンと魔導士のことは話せないけど、話せる限りのことを相談した……
「少し、危険かもしれないんです。でも大切な友達と一緒にどうしてもやり遂げたいことがあるんです……僕も、なのはも……」
「うん」
桃子さんは頷きながら僕たちの話を聞く。
「だから……お母さんには心配かけちゃうかもしれないの。その、やっぱり心配?」
そうなのはが尋ねると、
「そりゃあもう毎日心配よ?だって、私は二人のお母さんなんだもの?」
「……でも、僕は他人です。心配なんてしないでも構いません……」
僕は高町家とはとても遠い親せき、縁もゆかりもない他人のようだ。だから、僕よりもなのはの方だけを心配すればいいのに、そう思っていた僕だったが、
「何言っているの?タケル君は……いえ、タケルはもう私たち高町家の一員なのよ?大切な家族なの。だから、あなたの身にもしものことがあったら、私は悲しむわ?」
「桃子さん……」
「そんな名前で呼ぶのはもうやめて?これからはあなたも私たち家族の一人なんだから渡した士朗さん
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