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銀河英雄伝説〜生まれ変わりのアレス〜
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 階級章には軍曹とある。

 別段酒が入る事が悪いとは思わないが、酒が入る前に聞きたい事もある。
 ワイドボーンであればどうするだろうか。
 全員を怒鳴りつけて、殴っているような気がする。
 優しいアレスには、それは出来そうもない。

「ほら、隊長もぐいっと行きましょう?」
 アレスが頭を押さえれば、気軽に肩に手をおいて、男が首を傾げた。
 一緒に酒瓶も斜めになる。
「飲む前に、少し話したいんだけど。酔いはさめそうか?」
「あはは。話は幾らでも大丈夫ですよー。ただ、酔ってますけど」

「そうか。じゃあ、酔いを醒ましてもらわないとね」
「どうするんですか、小隊長?」
「酔いを醒ますことは簡単だ。俺は優しいから」
「はは。そうです、明日になれば全員酔いもさめてます、自己紹介何て形だけのものは明日にすれば大丈夫。さー今日は諦めて飲みましょう!」

 アレスの手を引いた若者の手を握りしめて、アレスは微笑んだ。
「全員、裸で外に出ろ。パンツ一つも付けるなよ?」
「へあっ?」

 小鳥が首を絞められたような声に全員がアレスを見た。
 そんな面々に対して、ゆっくりと笑顔で見渡しながら、もう一度アレスは言葉を口にする。
「聞こえたか。酔い覚ましのため、全員素っ裸で外だ。もちろん爺さまもな?」
「ほあっ?」

 猿が首を絞められたような声を、年長の軍曹は口にした。



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