第一部
第二章 呪印という花を君に捧ぐ。
ナルト
[1/8]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
【 ドス・キヌタ
VS
うずまき ナルト 】
「来たあ来たあ来たぁあ! お待たせしました、やっと俺の出番だってばよ!!」
――死の森で戦った音忍の一人ね……リーダー格のあいつだわ
ゆらゆらと揺れるような歩き方でドスが会場に下りるのを見据えながら、いのとサクラは顔を見合わせ険しい顔になる。
――その成長ぶり、見せてもらうぞ、ナルト
カカシは思いながら、ハイテンションなナルトを静かに眺めた。音の三人のうち最後の一人――ドス・キヌタ。彼とナルトがどう戦うのか見ものだ。
「頑張ってね、ナルト! あいつは右腕に取り付けたもので音を利用した攻撃をしてくる……気をつけてね」
「任せとけってばよ!」
ナルトは死の森でのあの戦闘中寝ていた為にドスの戦い方やその武器、その術についてはあまりわかっていないだろう。その術を受けたカブトが吐いたのは知っていても、同じくその術を受けたリー、はじめ、マナがどうなったかは知らないはずだ。耳から血を流し、胃の中のものを吐き出して地面に横たわる彼らを思い浮かべて、サクラはぐっと唇をかみ締めた。
「ああ、あいつ……やっべーなナルト」
マナが呟いてうーんと伸びをした。今では九班も、中忍試験に残ったのマナ一人である。見たところ残っているのは砂の我愛羅、犬塚キバにロック・リーと日向ネジ、それから日向ヒナタだ。
――体術先輩ズはだめ。絶対だめ。剛拳による整形手術か柔拳による点穴破壊の二択とかムリムリムリ。アタシ体術スキルゼロだし
――我愛羅……こいつの実力はわかんねーけど、わかんないからあんまりあたりたくねーな。まあそんな贅沢言ってる場合じゃねえだろうけど、とりあえず一通り戦ってから判断しよっと
――で、キバにヒナタ……くっそ、キバにはぜってー負けねー! 紅丸と赤丸、どっちが強いのか勝負だ! そんでヒナタは……まあ、なんとかなるだろ。少なくともネジ先輩ほどの即棄権物件じゃない
そうこう考えているうちに、下では準備が整っていた。ゆらゆらと揺れるような歩き方のドスが、自信に満ちたように鼻息を噴くナルトと向かい合う。
「けほ、――では、第七回戦、開始」
「先手必勝、だってばよ!!」
ハヤテが言い終えたか終えていないかのうちに、ナルトはもう勢いよく飛び出していた。投擲された三本のクナイを、ドスが右腕にとりつけた機械――響鳴穿で防いだ。左手でクナイを投擲する。ナルトが咄嗟に飛び上がってそれを避けたが、それはただの目くらまし。
飛び上がったナルトの上空を飛んで、破竹の勢いで響鳴穿を振るう。チャクラで音の向きをコントロールして直接ナルトの耳をうがった。
「ここまでですか? あっけないですね!」
ナルトがばたりと地面に倒れて動けなく
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ