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木ノ葉の里の大食い少女
第一部
第二章 呪印という花を君に捧ぐ。
ナルト
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じ連携攻撃をしようし、だからカカシは隙をついて水牢を破ることが出来たのだ。ライバル視しあっていた二人が初めて力を合わせた、作戦だった。 
 影になっていた風魔手裏剣はドスの傍を通り過ぎていった。けれどその直ぐ近くで、元々投擲された一枚目の風魔手裏剣がナルトの形態に戻り、影になっていた風魔手裏剣を掴み、そしてそれを至近距離でドスに向かって投擲した。咄嗟に致命傷は庇おうとするものの、ドスの体は大きく吹っ飛んで地面に転がった。しかも、誰かの戦闘かで割れたらしい地面の亀裂に頭を強打したものだから、かなり痛かったし、多分血が出るんじゃないかとドスは他人事のように思った。しかしナルトもうまく着地できずに、頭から地面にぶつかってしまった。

「ぐッ……やりますね……さすがあのサスケくんのチームメイトということはある……! うッ」

 風魔手裏剣を抜き取って地面に投げ捨てる。相当頭を打ったらしい、触ってみると、血がべったりとついていた。会場の向こう側で白い目の医療忍者が今すぐにでもこっちにきて傷を治療したくてたまらないといった様子でオロオロしている。

「でも、これで……最後だ……ッ!?」

 ナルトにとどめをさそうとクナイを持って駆け出そうとした矢先、またもや足を引っ張られてドスは転倒した。さきほど怪我した場所を打ち付けてしまい、ドスはうめき声をあげた。見ると頭から地面にぶつかって昏倒していたはずのナルトは眼前で煙を巻き上げて消えてしまった。影分身!? と戸惑いながらドスは振り返った。ナルトがにたりとしながら自分の足を掴んでいる。

「……あの風魔手裏剣は、君の変化、でした、ね」

 ズキンズキンと痛む頭に顔を顰めながらドスはナルトを振り返る。へへ、とナルトは笑った。腕を見ると、太めの血管を切ってしまったらしい、出血量が夥しい。頭の血はあっというまに自分の額宛ての布さえ赤く染めてしまった。くらっと気が遠くなる。目がなんどか落ちそうになった。ナルトが立ち上がって、クナイを握り締めた。ドスは立とうとしたが、血で手を滑らせてしまった。痛い。

「――そこまで!」

 不意に聞こえた試験官の声に、ドスの意識は数秒だけ現実にひきもどされた。だがそれも一瞬のことだ。目の前がくらくらして、ドスはまた意識を手放しそうになる。

「これ以上の試合は私がとめます。よって、勝者うずまきナルト」
「――!」

 ナルトが息を呑むのが聞こえた。そしてナルトが歓声をあげるのよりも早く、サクラとかいうあの桜色の髪の少女が、嬉しそうな歓声をあげた。

「やった! やったわ! ナルト、あんた勝ったんだわ! 音の忍びに、勝ったのよ」

 ――マジ、かよ?
 顔を明るくさせるヒナタの横、キバは信じられないものを見るような顔つきでナルトを見た。ドベのナルトが
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