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蘇生してチート手に入れたのに執事になりました
巨大消費
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にかく麗から習った拳と脚による攻撃を自由に繰り出す。
そう、これで重要なことは強力な攻撃ではない。
宏助の身体の各部を、早く、連続で淀みなくこの光の玉に当てることだ。
この真の出す光は宏助の魂を強制浄化する。つまり、宏助の浄化する魂と同じ量の光を『消費』する。
つまり、この光の玉を小さくする方法は全く同じ量の魂をあてがうことである。
しかし、この光の玉はここにいる全員の魂を浄化する予定のもの。
当然宏助だけの魂で足りるものではない。
しかし、明がいればそれは不可能な話ではなくなる。
明は宏助の魂を浄化されるたびに戻せば、宏助一人分の魂を使いまわして、真の光を消費しきることは可能だ。
だが、それを素早く行わなければ、真が動揺から返り、麗に危険が及ぶ可能性がある。
だから宏助はとにかく早く体を光に当てる。力が抜けてもまた元に戻ることから明の援護がはっきりと分かる。
そして、宏助はその光の玉を十秒たらずで、残り僅かにまで減らす。
宏助は自分の力よりもむしろ宏助の異常なほどの攻撃スピードに間に合った魂の修復速度・・・つまり明の速度に驚きを覚える。
しかし、そこで相手方に変化があった。
「ううっつ!真・・・・・。」
「伊島宏助。今すぐその行為をやめなければ、私はこの女を殺す。」
どうやら真は正気を戻したようだ。息を切らしながら、麗の首を絞める腕を多少なりとも強くしている。
見ていたSP達や明の目にも絶望の色が走るが・・・・
「間に合・・・・・・・っツた!」
宏助はそのまま突進する。魂の核が浄化することを恐れ、身体の各部を使っていた今までとは違い、
「なにっつ!」
身体全体で突っ込む。そのまま弱弱しく宙に浮いていた光の玉は、それでも宏助の上半身を不使用にする。
でも、上半身に力が入らなくとも、脚があれば、走れる。
真が驚き動揺している間に、宏助は素早く真との距離を詰め・・・・
「らぁああああっツ!」
渾身の蹴りを繰り出し、
「・・・・フンっツ!」
真にアッサリガードされるが既にそのときに、明の援護で、上半身の力は戻っている。
「うおおおおおおおおおおおおおっツ!」
そのまま宏助は力が戻った右の拳で渾身の一撃を叩き込む。
「・・・・・んんっぐっわぁああああ!」
宏助の脚をガードで鷲づかみにしていた真に避けられるはずもなく・・・・・・・・、真はあっさりと吹き飛んだ。

「麗さんっつ!大丈夫ですか?」
「麗っツ!」
「麗さん!」
「麗!」
宏助、明、SPをはじめとする一同が麗の周りに集まってくる。
麗は、真の圧力から逃れ、その場に倒れていた。
「・・・ええ、大丈夫です。」
麗はゆっくりと起き上がる。そしてキョロキョロと周りを見渡す。
「真は・・・?」
「アイツなら今、あちらの方で倒れてますよ。
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