楽園ゲーム
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だオマエ。あっちも」
「!アンタは!」
シモンと面識のないナツは首を傾げ、カジノで奇襲に遭ったティアは一気に殺気を放出し、シモンを睨みつける。
が、今はシモンより目の前のロケット男、と目線を前に移した。
「ルール違反は許さない。正義戦士、梟参上!ホホ」
そう言ってビシッと指を指すのは、顔が名前通り梟の『梟』。
それを見たナツの感想は当然―――――
「とりだーっ!とりが正義とか言ってんぞオイー!」
こうなる訳で。
が、シモンは何かに気づいたように目を見開いた。
「こ・・・こいつは!?」
有り得ないものを見たかのように驚愕すると、右手でナツの左手首を掴む。
「マズイ!こっちに来い!」
「!?」
「アンタ・・・あの四角男とネコ女の仲間でしょ!」
「今はお前達の味方だ!」
ナツの後を追いながらシモンを睨みつけるティア。
シモンはすぐさまナツの手を離すと、カジノでやったのと同じ構えを取る。
「アイツには関わっちゃいけねぇ!」
構えを取り、右手を横一線に降る。
「闇刹那!」
その瞬間、辺りが闇に包まれた。
「ぬああ!真っ暗だ!」
「だから言ったでしょ!コイツは・・・」
「今のうちだ!」
ティアが完全に言い切る前に、2人の腕を掴んでシモンが駆けだす。
その行動の意味が解らずナツとティアは頭に「?」を浮かべた。
この状態なら敵も前を見えず、シモン達を見失うだろう。
「ホホウ」
「!」
――――――普通なら。
「正義の梟は闇をも見破る」
気づけばすぐ横に梟の顔があった。
ぐっと右拳を握りしめ、左手でシモンのターバンを握る。
シモンが恐怖からか顔を歪めた、瞬間。
「ジャスティスホーホホウ!」
シモンに梟の拳が決まった。
何の抵抗も出来ずにシモンの体は宙を舞う。
「が・・・がはっ!」
どさ、とシモンが倒れる。
それを見たナツとティアは、何かざわつくものを感じていた。
恐怖とも怯えとも違う、だが一言では説明できないもの・・・。
「ホホ」
くりん、と梟が首を回す。
「こ・・・これ程とは・・・暗殺ギルド、髑髏会!」
「暗殺ギルド!?」
シモンの言葉にハッピーが驚く。
「聞いた事あるわ・・・闇ギルドの1つ。まともな仕事が無く、行きついた先が暗殺依頼に特化した最悪のギルド」
ナツの目が見開かれる。
ティアはそこで区切り、前にいる梟を見つめた。
「中でも三羽鴉と呼ばれている3人は、カブリア戦争で西側の将校全員を暗殺した伝説の舞台・・・そんな奴が何でここに・・・」
「コイツがその1人・・・1羽?だっての!?」
「ホホウ。悪を滅ぼしたのみ
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