楽園ゲーム
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明らかに自分を貶す呟きにウォーリーはティアを睨みつけながら顔を向ける。
「自由に『真』も何もないでしょ。自分が自由だと思えば自由なの。それに、人を支配する事がアンタが心の底から望む『自由』なのかしら?」
ティアの言葉にウォーリーは目を見開く。
それに重ねるように、ナツも口を開いた。
「どんな自由が欲しいのかしらねーけど、妖精の尻尾も自由で面白れぇぞ」
ウォーリーが呆然と2人を見つめる。
「・・・自由というか、自由すぎるのよ」というティアの呟きは運よく誰にも聞こえなかった。
「ハッピー!ゲームには裏技ってのがあるよな」
「あい」
ナツの問いにハッピーは素直に答える。
「?アンタ、何するつもりよ・・・っ!?」
ティアが首を傾げナツに問いかけた時、ティアが浮いた。
―――――正確には、ナツによって姫様抱っこ状態にされているのだが。
「な、何するのよアンタ!下ろしなさいバカナツ!」
「ちょ、オイ!暴れんなって!落ちたくねーだろ!」
「はぁ!?何を言って―――――」
ティアがプチ混乱状態に陥っている間に、ハッピーがナツを掴む。
そして、足に炎を纏い―――――――
「一気に最上階まで行くぞ!」
「あいさー!」
「きゃあああああああああっ!?」
部屋の窓から最上階に向かって、飛んだ。
慌ててティアは帽子を押さえる。
「火竜、海の閃光」
そして気を失っているミリアーナを抜いて1人残されたウォーリーは3人が―――正確には2人と1匹が―――出ていった窓から上を見上げ、小さく笑みを浮かべた。
「いい・・・マフラーと・・・帽子・・・だゼ・・・」
そして何故かナツのマフラーとティアの帽子を褒め、再び気を失った。
凄まじい音を立てて空を一気に飛ぶナツとハッピー、そしてナツに抱えられるティア。
すると、遠くの方で光が見えた。
「!何だ?何か来る」
「え?」
ティアがナツの言葉を聞き返した瞬間――――――
「ホーホウ!」
「ごはっ!」
「きゃあっ!」
突然ロケットに攻撃された。
「うおっ!・・・ティア!」
訳も解らず塔の窓から塔の中に入り、ゴチンと壁に激突するナツ。
が、すぐさま復活し、壁に激突しそうなティアを急いで抱き止める。
「・・・別に助けてもらわなくても結構よ」
「あーそうかよっ!」
が、感謝の言葉もなしに自分を睨みつけるティアを見て、ナツは少し不機嫌になった。
「!火竜!?海の閃光!?」
すると、そこにショウとアルカを追っていたシモンが現れる。
「大丈夫か!?」
「誰
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