第二十二話 〜邂逅 -Numbers.【暁 Ver】
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くのは」
「え?」
「……んぁ?」
寝ていた子供が急に起こされたような間抜けな声。まさか……戻ってきた? 気がつけば、息をするのも困難なほどの圧力がいつの間にか綺麗に霧散している。
「……リインとヴィータがいる」
「あ、あぁ。おまえらの助っ人にな」
「……いらっしゃいませ」
「アスナちゃんは、相変わらず変ですねぇ」
何が楽しいのかリイン曹長はアスナの周りを楽しそうに飛び回る。アスナは特に気にした風もなく、左腕を押さえながら、やおら立ち上がった。
「……ひだりうでと、あたまが痛い」
「おい、怪我をしているのか? ……誰がやった」
ヴィータ副隊長の不機嫌メーターが、あっという間に許容値を超えてしまいそうだ。なのはさん達曰く、昔に比べれば随分穏やかになったと聞いた時は、何かの冗談かと思ったほど沸点が低い。昔のアスナ並みだ。その場に最初からいた全員が、スバルを見た。スバルは皆の視線に全く動じる樣子もなく人差し指を動かし、
「あいつです」
と、言いながら指をさす。
「てめぇっ、ガリューのせいにしてんじゃねぇ!」
「元はといえば、そいつがティアをぶっ飛ばしたのがいけないんだよっ」
子供じみた口喧嘩を始めるスバルと、融合騎。どうやら、アレは『ガリュー』と言うらしい。隣に立っている少女は我関せずとばかりに、こちらを見つめたまま眉一つ動かさない。本当に人形のように思えてきた。今のアスナの方がまだ分かり易い。
「何があったかは知らねぇけど……アスナ、大丈夫なのか?」
「……へいき」
スバルの最後の蹴りをまともに頭に食らったというのに平気なのか。ヴィータ副隊長は少しだけ安心したように微笑むと、視線を戻す。
「さて……抵抗しなきゃ、手荒な真似はしない。大人しく捕まってくれ」
一瞬の隙だった。あたしがヴィータ副隊長と、アスナに視線を移した僅かな時間。融合騎の手のひらに、炎弾が生まれていた。
「Pa.shel!」
思わず口を衝いて出てしまった『略式伝令』にヴィータ副隊長やリイン曹長はともかくとして、皆驚くほど素早く反応してくれた。なのはさんや副隊長陣に毎日しごかれたのは決して無駄では無かったと言う事が、思いがけず証明されてしまった。
あたし達がその場から飛び退るのと同時。叩きつけられるように床へ着弾した炎弾は、目も眩むような閃光と鼓膜が破れんばかりの音を発した。思わず耳を塞いでしまう。皆の無事を確認するように薄目を開けてみると、だからどうしたとでも言うように立っているアスナが目に入る。視覚と聴覚を保護するあのゴーグルは、本当に便利だ。
閃光と音が収まった時には案の定、彼
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