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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第193話】
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 俺が大声でそう声をかけ、グッと拳を前に突き出すと皆が俺に応えてくれた。


「皆念入りに準備体操してるね? ……ふふっ、やっぱりお兄ちゃんの期待に応えたいからかな?」

「……かもな。 まあ何にしてもさ? 頑張ってる皆、全員可愛いと思うぞ」

「だね。 ……しかし、あの二人組、マッチョ過ぎない?」


 そう美冬が指差す先には、他の女の子とは異質なムキムキマッチョな女子(?)がいた。

 ……ボディービルダー?

 ……よくわからないが、あんなムキムキマッチョな女子は彼女にはしたくないな……。

 そんな考えをしていると、司会のお姉さんが――。


「優勝賞品は南国の楽園! 沖縄五泊六日の旅です! 皆さん、優勝目指して頑張ってください!」


 ……南国の楽園っていうならグアムじゃねぇのか?

 沖縄も確かに海は綺麗だが――。


「では! 再度ルールの説明を行いたいと思います! この五〇×五〇メートルの巨大プール! 単純明快、その中央の島へと渡り、フラッグを取ったペアが優勝で、次点で島にゴールしたペアが準優勝です!」


 ルールというか、まあ分かりやすいフラッグ争奪戦って訳だな。


「なお、コースはご覧の通り円を描くようにして中央の島へと続いています。 道中、途中途中に設置された障害は、基本的にペアでなければ抜けられない様になっていますので、互いの協力が必須な上、二人の相性と友情が試されるという事ですね!」


 テンション高く、説明する度に弾む乳房に、観客席のテンションも最高潮に達する。

 ……ここから見る限りだと、中央の島がワイヤーで吊るされて浮いているのだが、バランス崩せば何か引っくり返りそうで怖く思える。

 周りのコースに関してはスタートからゴールまで一周ぐるりと回る感じで中央の島という感じだ。


「ふぅん……単純だけど、案外理に叶ってるコースだね。 ショートカットは出来ないし、泳いで渡るのも当然駄目どころか、落ちたらスタート地点からやり直しだし」

「ふむ……後の問題はセシリア、鈴音、シャル、ラウラの身体能力がバレた時の周りの反応って所か。 ……こういうのって、案外グルになってるペアがいるしな?」


 事実、ここから見る限りは友達同士で参加したペアもいる。

 ……セシリア達もそうだが、ちょい俺が焚き付けた形だから協力するかが心配だが――。

 不安な表情をしていたのか、美冬が黙って俺の手を握ってきた。

 そのまま握り返すと、小さく美冬は声をあげたが――それと同時に司会のお姉さんの声が響き渡る。


「さあ! いよいよレース開始です! 位置について、よ〜い……スタート!」


 その言葉と共に、競技用ピ
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