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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第193話】
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――ウォーターワールド内イベント会場――


「さあ! 第一回ウォーターワールド水上ペアタッグ障害物レース、開催です!」


 司会のお姉さんがそう叫ぶと同時にその場で大きくジャンプをする。

 その動きに、着ていた大胆なビキニから豊満な胸が思わずこぼれそうになったのを見た俺は――。


「おおっ!? すげぇ……これだけでも見に来た甲斐があるってもんだな、これがな!!」


 カメラがあればいいシャッターチャンスなのに、非常に惜しい!

 そんなテンションの中、美冬が――。


「……お兄ちゃんのスケベ……こんなお兄ちゃん嫌い」

「ぅ……。 し、仕方ないだろ。 あれだけ弾む豊満な胸とかなかなか見れないし!」

「わ、私だって弾むよ!? ほらっ、ほらぁっ!?」


 そう言って美冬はその場で小さく跳ねると、二つの乳房がぽよんぽよんと弾んだ。

 思わず釘付けになるが、直ぐにハッと我に返ると慌てて俺は――。


「だああっ!? お前が弾ませてどうする!? ……他の奴に見られたらどうするんだよ?」


 俺の言葉に、流石に気づいたのか一気に顔を赤くさせた。


「う……考えてなかった……。 で、でもお兄ちゃんがあの人の胸に目を奪われなきゃこんなことしなくても良かったのに……バカ兄……」

「そ、そうだけどさ……。 わ、悪かったよ美冬……」

「ふんっ……。 ……でも……やっぱり許す」

「おぉ……流石は美冬だ。 ありがとう」


 そんな俺と美冬のやり取りを他所に、再度司会のお姉さんが弾むと豊満な胸が激しく揺れ、その度に会場からは男の歓声と拍手が入り乱れた。

 アナウンスでは言われなかったが、レース参加者は皆女性で、観客の大勢が男性の為にテンションも明らかに上がっていた。

 男性の参加者は基本、張り紙にも書かれていた通りお断り――というか、ラッキースケベ的な事態が起こさない為だろう。

 ……こんな公然の場で、女性に何かしら男性のラッキースケベが発動すれば社会的に抹殺されるだろうしな。

 何はともあれ、女性優遇社会的に障害物レースはどうなんだと、批判が起きそうな物だがそこを優勝賞品なりで黙らせてるのだろう。

 どうせならオーナーのポケットマネーで世界一周旅行ぐらい出せよと思ったりするが――。


「さあ、皆さん!参加者の女性陣に今一度大きな拍手を!」


 司会のお姉さんがそうマイクで伝えると、直ぐ様巻き起こる拍手の嵐。

 それに反応するようにレース参加者は手を振ったり、お辞儀をしたり、恥ずかしがってもじもじしたりと各々が反応を示した。


「セシリアーッ! 鈴音ーッ! シャルーッ! ラウラーッ! 頑張れよーッ!!!」

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