番外 NARUTO編 その2
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解毒はまだ…
「絶望を与えてやろう」
山をも越える巨体に四本の腕、武者のような肩宛てを着込み、顔は天狗のような仮面をつけている。
その完成体スサノオの左右に一振りずつ持っている刀。右手で左の二つ目の腕で持っている刀の柄に手を当てると居合いのように鞘から出す動きのままに俺を切りつけてきた。
「くっ…」
ありったけの輝力でスサノオを強化。山をも斬り飛ばす斬撃を二枚のヤタノカガミで受けるが…
「やばい…ソル、クゥ、転移任せた」
『トランスポーター形成』
『なうっ!』
一瞬後、転移魔法陣が発動し、俺達はギリギリの所でその場から転移で逃げる事に成功した。
「塵も残さず消えたか…案外もろいものだな」
そう言ったマダラの興味はすで移り、次の戦場へと駆けて行った。
…
…
…
意識が覚醒する。
「ここ…は?」
「アオ、起きた?」
気が付けば連合本部のベッドの上に寝かされていて、周りにはソラをはじめ、久遠、クゥが心配そうに控えていた。
「負けた…か。ソル、クゥ助けてくれてありがとう」
『問題ありません』
「なーう」
「何があったの?アオが負けるほどの相手が居たって事?」
「ああ。参ったよ、まつろわぬ神やカンピオーネもかくやと言うほどの相手だった」
「それほどなの?」
「性質変化や形態変化の攻撃を吸収してしまうんだ。さらにスサノオを使う上に木を操る忍術を使う」
「木遁って事?」
「だろうね、さらにその木遁で出来た分身は桜守姫でないと分身か本体かの餞別が出来ないほどに巧妙な上に本体と同じ術を使う」
「耐久値は?」
「影分身とは比べ物にならないだろうね。更に穢土転生の特性で死なない上に無限のチャクラで襲ってくる」
と、俺の言葉を聞いてソラも難しい顔をする。
「勝てるの?」
「スサノオを抜けそうに無かったからシューター、バスターは使わなかったが、バインドを吸収しなかったのが引っかかる。輝力で出来たスサノオは吸収されたんだけどね」
単純にやらなかっただけで吸収できるのかもしれないが。
「さらに厄介なのが完成体スサノオだ」
「ああ、それは私も見えた。余波で山を斬り飛ばしていたからね…あれはやっぱり次元が違う能力だよ」
「だな。あれに対抗するにはこっちも完成体を使うしかないが…まぁ、一度バラバラになるまで殺した上で、蘇る前にエターナルコフィンで氷付けにするか、ミストルティンで石化させればどうにかなるかもしれない。アテナねえさんの魔眼なら楽だっただろうに…」
「喚ぶ?」
「最後の手段で」
「そうだね」
「ソラの方は?」
どうだったと問いかける。
「
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