第20話 未来の展望
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上級大将アルフレッド・ガーシュインは目の前の戦艦を見て感嘆の声を上げた。
竣工したばかりであるこの戦艦の名はサラトガ。
パーツィバル級の3番艦である。
ガーシュインは4ヶ月前の第二次アルフォルト星域会戦で旗艦であるバルバロッサ級戦艦ノーチラスが大破・航行不能になるも、旗艦を変更して指揮を執って艦隊が崩壊するのを防いだ。
結局、ノーチラスはその後の戦闘で失われたものの、そのときの奮戦が認められ皇帝アドルフ1世より代わりの旗艦としてサラトガを下賜された。
パーツィバル級はブリュンヒルト級の発展型と言える艦で、ビーム兵器を反射・拡散するシュピーゲル・コーティング(対ビームコーディング)を施した表面処理装甲はもとより、艦体全体にわたって傾斜・曲線が多用されており、その防御力は銀河帝国軍戦艦の中でも最高を誇る。
無論、その分コストも高く、この艦は銀河帝国の戦艦の中で最も高価な艦であった。
「ノーチラスも良い艦だったが、これは更に群を抜いているな」
ガーシュインは喜びを隠せない。
以前の旗艦であるノーチラスはブリュンヒルト級の量産型廉価版であったが、この艦は発展型である。
これほどの艦に乗って艦隊を指揮できるのは武人としての本壊であった。
・・・・・
こうして、銀河に燃え上がった戦乱の炎は一時の終息を迎える。
これが新たに燃え上がるのは、数年先のことであった。
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