例えばこんな秘密任務は想像以上にキツイ
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ルと引き出してしまうその力の前には暦年のスパイも形無しとなるわけだ。・・・でも能力を使うとそれだけ本人に負担がかかる。ただでさえそこまで丈夫な体じゃないのだ、彼女は。
超能力研究の人体実験の影響で彼女の寿命は残り10年まで縮んだ。アートマンの尽力でどうにか寿命は伸ばせたが、それでも普通の人よりは短い一生になってしまうだろう。そんな彼女が能力を、抑制しながらとはいえ使うのは脳への負担が―――
「ウェージ、大丈夫だよ」
「・・・・・・そういう言い方するのって凄いずるいと思うなー私は!」
「にひひー♪」
・・・これだから、アリスは放っておけないんだ。自分の本音を見せずに仕舞い込んでしまうから。
そして、それでも本音を聞き出したい私にそうやって本音の笑顔を振りまくのだ。
「・・・ってこら汐!知らない人についていっちゃいけません!」
「だめようしお!ウェージおねえちゃんのいうこときかなきゃおとーさんにあわせてもらえないの!」
「・・・ごめんなさぁーい」
「ほーら、向こうで揚げタコ食べたら次は2階を回ってみよー!!」
「「「おー!!」」」
「・・・・・あ、あの」
「何かなー?」
背後に気配!この私の後ろを取るとは貴様甲賀の者だな!?と振り返る。
すると、そこに見覚えのある顔が居た。声を聴くのは何年振りか、あの頃と全く変わってない童顔に緑の髪。そして自己主張の激しい谷間。
「小村センパイ・・・ですよ、ね・・・?」
「・・・ふふふふふ〜ん?一年と二十二日ぶりですね!」
「いやもっといっぱい時間たってますよ!?う〜、そうやって直ぐ人をからかうんだから!!」
「フヒヒwwwサーセンwww」
後ろにいたのはIS学園第4期生でありかつての後輩・・・そして私の教えたすべての技術を吸収した弟子とも言える女性、やまぴーだった。懐かしい。あの頃の自分がとてもとても懐かしい。
「積もる話もあるだろうから、あっちで一緒に揚げタコ食べようか?ちょっと多めに買っちゃったしね」
「はい。私も・・・たくさん聞きたいこと、ありますから。どうしてみんなの前から姿を消したのか、とか」
・・・やぁれやれ、私の如きぽっと出の女の過去話なんて視聴者の皆は望んでないと思うんだけど・・・ま、いっか。
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